玫瑰的故事 全38話

 

玫瑰的故事は、日本語ではそのまま玫瑰の物語です。玫瑰はバラの事ですが、主人公の愛称でもあります。

 

 

劉亦菲主演で一人の女性の20~40歳前後までの恋愛遍歴及び成長を描いた物語です。

一度途中でギブアップしましたが、他に特に見たいものが無いので復活して最後まで見ました。

 

 

主人公たちの物語

 

黃亦玫(劉亦菲) 愛称:玫瑰

 

 

言わずと知れた、劉亦菲が演じる主人公の女性です。

大学教授の両親、建築設計者の兄との4人家族です。中流の家庭に育ち特に不自由無く成長したように見えます。

家族からは、玫瑰(メイグゥイ)と呼ばれ大事にされて育っています。

 

美術系の大学を卒業して青莛文化芸術と言うキュレーション会社の社長姜雪瓊(ティナ)の助理として就職します。

 

その後に会社を辞めて、北京に住んでいるのに、上海の大学で心理系に入学し直します。

 

大学卒業後は、辞書の出版社で翻訳の仕事に従事し、方協文と結婚し妊娠したことが分かると、方協文が無理やり辞めさせます。

 

方協文と離婚した後、既に青莛文化芸術を辞めていたティナと共に美術館を運営します。

 

 

 

蘇更生(萬茜)

 

 

青莛文化芸術の主管。黃亦玫の上司となり、それ以後は親友として、互いに支え合います。

黃亦玫は上司なのに彼女の事を蘇蘇(スゥスゥ)と呼び、親しくなった人はそれを真似て蘇蘇と呼びます。

 

彼女は、高校時代に悲惨な目に遭い、心に深い傷を負ったため、男性を寄せ付けず頼らない生活を送っています。

 

ティナが、個人的な理由で青莛文化芸術を辞めたのちは、社長に任命されます。

 

彼女の家庭環境は劣悪でしたが、良くここまでしっかりした人に育ったものです。更生と言う名前はまさに役にあった名前です。

 

 

黃振華(佟大為)

 

 

黃亦玫の兄、それも非常に妹思いの兄です。
この年まで独身ですので親からお見合いを勧められて、白曉荷とお見合いします。

彼は気に入ったのですが、結局は彼女に断れてしまいます。

 

黃亦玫との関係で、蘇更生と知り合いますが最初はジョギング・ジム仲間として徐々に親しくなります。彼は告白しますが、蘇更生の男性に対する恐怖心からかなかなか進展しません。

 

建築院(政府系建築設計?)で働いていますが、後にお見合いした白曉荷の父である白爾儒に良い条件を提示されて設計事務所を起業します

 

 

莊國棟(彭冠英)

 

 

戈蘭(ガラン)と言うフランス系の会社に働いています。

彼の両親は別居していて、母はパリに住んでいます。母からは、パリに来るように言われていますし彼の目標もガランのパリ本部での出世です。

 

とあるパーティで黃亦玫と知り合い、その後は仕事でも関係が出来ます。

 

二人とも一目惚れのような感じで激情型の恋で燃え上がりますが、莊國棟は自身の夢であるパリ本部での出世を優先したため、彼女から分かれると言われます。

 

然し以後も度々彼女に復縁を言いますが、完全に終わったこととして相手にはされません。

 

 

方協文(林更新)

 

 

黃亦玫が上海の大学に入った時に彼女を見初め、自然な形で彼女と知り合いに成ろうとしますが、その過程が恋する男なのですが、ストーカーと言う風にも見えます。

 

そこから恋人になるのが案外強引です。

 

方協文が開発したソフトが顧客先で問題を発生させて、顧客データも壊れてしまった。

彼は実際のプログラムを出荷前にチェックしたがバージョンに間違いはなかった。しかし問題の原因が分からず責任を取って辞めてしまいます。
 

それで黃亦玫に別れようと切り出しますが、彼女は逆に結婚しようと言って彼を元気づけ、何がしたいのと問いに、自身の会社を持ちたい。

黃亦玫は、彼に銀行カードを渡し起業を支援します。

 

彼は黃亦玫に自分の言う事を聞けと言う感じの対応が有り夫婦の危機は有りましたが、妊娠して子供を産み3歳までは比較的に波風は立てませんでした。

 

彼の起業は成功し、妻子に良い生活をさせようと、お金に執着して黃亦玫と衝突します。

 

彼女が働き出そうとして採用に向けての彼女宛てのメールを勝手に見て、勝手に断りの電話を入れたことで離婚を切り出されます。

 

離婚訴訟を起こされて裁判では、離婚は認められませんでしたが、最終的に離婚に同意します。

彼女と子供方太初は北京に帰って行き実家に住み始めます。

 

子供の親権は彼女が持ちますが、子供には会わせていた事も有り、その後も彼女に纏わりつきます。

 

終いには子供を上海に連れて帰り、返さないとか言い出します。

兎に角、黃亦玫に対する凄い執念を感じます。

 

 

 

傅家明(霍建華)

 

 

音楽バーの経営者。

 

離婚後黃亦玫ティナが設立した美術館に於いてあるピアノを彼が弾いたことである鍵が手にはいります。

そのまま導かれるように手に入れた鍵で入った部屋にある一幅の絵にたどり着き、そこに入る外光の変化で絵が色々な顔を見せることに興味を持ちます。

 

その絵の周りに勝手に音響効果を付けるのです。その音響効果で黃亦玫はすごく楽しく成って踊り出します。

 

二人は顔も見た事も無いのに相手に興味を持つようになり、傅家明の音楽バーで二人は顔を合わせます。

誰も何も言わないのに相手が誰か分かっていました。

 

とあることから黃亦玫の娘方太初は、傅家明と親しい友達になり、黃亦玫も彼の事を意識しだします。

 

二人は旅行先で夜の散歩中に誤って小舟の中に倒れ込み、お互いの気持ちを確認するのです。

 

傅家明は、弟の結婚式で倒れます。黃亦玫は、それで初めて彼が先天性の心臓疾患で余命いくばくも無い事を知ります。

 

山の頂の風の音を聞きたいという彼の夢をかなえるため、彼と共に山に登ります。

 

そして彼は亡くなります。

 

 

 

何西(林一)

 

 

黃亦玫の小型飛行機免許取得時の教官。

 

方太初が中学生ぐらいの時、友達が飛行機を運転したと言って自慢するのが気に入らない。

それを黃亦玫に話すと北京にそんなところが有るの? 
ある1999元なの、黃亦玫は高いとか言っているが、結局は自身が訓練を受けるから最初は、方太初も体験飛行に乗せてもらえる。

 

体験飛行以後、黃亦玫の教官となる何西でした。

 

彼は、アメリカに行き民間航空のパイロット資格を取る訓練を受けていましたが、その教官と喧嘩になり、退校処分で中国に帰国しており訓練教官をしていました。

良く分かりませんでしたが訓練教官は出来る免許は有るそうです。

 

そしてパイロット資格取得無効の結果の連絡がきます

 

黃亦玫は、民間航空のパイロット資格が無くなったことは、人の生死以上に大したことではない。

まだ24歳でこの先今の状況を大した事ではないと思う日がやって来るわよきっと。
私は面の皮が厚いのだからやりたいことをやるの、だから貴方も遣りたいことをやれば。。。

 

彼は彼女に背中を押される形で、民間航空のパイロット資格を取る為に自費でアメリカに行きます。

 

黃亦玫はこの時に何西に対して恋愛感情があったかどうかは不明ですが、何西は彼女に恋愛感情を抱いていました。

 

最後は、傅家明が愛用したオートバイに乗って黃亦玫が走って行くシーンで終わりです。

 

 

 

 

「其れがどうしたの」と言う感じ

黃亦玫の恋愛がメインです、色々な理由が有って別れる事になります。

 

彼女の仕事における発展もドラマのテーマのようにも感じますが、莊國棟と別れて上海の大学の心理系に入った意味が有る様には見られません。

 

学生としてのシーンがあったかな???忘れました。

カフェのバイトと方協文との出会いから恋人になるだけで大学に行った意味がない。

 

黃亦玫は卒論発表を行っていた「絵画療法が自閉症児に与える医療効果」

其れだけです。。。


元々中流家庭で自由に育ち、自由に生きただけと思いますし、彼女に関して言えば私的には感動するようなストーリーではないです。

 

劉亦菲が演じているので、数々のシーンで感情が「グ、ググ、ググッと」来る事は有りますが、全体のストーリーとして其れがどうしたのと言う感じです。

 

 

 

諦めの悪い男たちとサッパリした黃亦玫

莊國棟方協文のあきらめが悪いと言うかしつこいと言うか、それだけ黃亦玫が良い女だった?

特に、方協文には執念を感じます。

逆に黃亦玫は、別れたらそれ以降は恋愛感情はきれいサッパリないです。

 

タイトルは、「方協文的執念」でも良いかも。

 

また、先天性の心疾患を患いで何回か手術した患者である傅家明を体格の良い霍建華が演じるのはミスキャスティングと思ってしまいました。

霍建華はカッコ良くていいのですが、彼を見て先天性心疾患で余命数ヶ月とは思えませんでした。

 

 

 

蘇更生には共感した

高校生の頃に義父から強姦されます、母に言っても取り合ってくれず、警察にも通報されません。

弟が見ていましたが、まだ小さく震えるばかりで、彼も声を上げる事は出来ませんでした。

其れが元とで、男性恐怖症になり独身生活を続けています。

 

それを黃振華黃亦玫が解きほぐしていくと言う内容は良かったです。

タイトルを「蘇更生的故事」にした方がもっと良いと思います。

 

悲惨な状況から立ち上がって幸せになると言うストーリーは、やはり感動しますよね。

 

 

豆瓣見たら7.4でした、私は★★★★★ぐらいにしか思えませんでした。