夢と思っていたことが、叶ってしまったらどうなるか。
嬉しい。
そうでしょう。
で、その後は?
実はそこでやる気を失ってしまう人が多いのです。
始めるときは夢だと思っていても、叶ってしまった以上、
夢ではなく、目標だったことがわかります。
達成によって、その目標が失われる。
登るべき山を失った登山隊は、力を結集する必然性を失い、
残務処理をすませて解散していきます。
目標に到達したら、次の目標を決めなければ、
力は集まりません。
ではどうしたら次の目標が見えるのでしょうか。
夢を思い出すことです。
夢はあなたを導きます。
任せておけば、必要なときに、進むべき道を教えてくれます。
夢はとても大きな存在。
目標を達成しても、その遙かな先に輝く星のように、
方向を教えてくれます。
目標を達成すること、それは終わりではありません。
新しいアドベンチャーの始まりです。
それまでに獲得したアイテムをたくさん持って、
レベルアップしたステージでの旅が始まります。
前のステージでは見えなかった目標になるかもしれません。
予定していなかった方向に舵を切ることになるかもしれません。
それでよいのです。
山頂にたどり着いたから展望が開け、
一息ついて辺りを見回すことが出来て、
「ああ、次はあの山に登ってみたい」と思う。
その繰り返しです。
つぎの目標は、一つ達成したらちゃんと見えてきます。
何かを始めるときに、夢に向かう全てのステップが見えていなくても
大丈夫だと言うことが、おわかりいただけるでしょうか。
これからたどる道の全部に準備ができているなんてことは
あり得ません。
だから、先がわからなくても良いのです。
闇雲に、目先の目標に向かって進んでいれば、
その先に達成があり、達成の先に、次のステージが来ます。
まずは小さな山から始めましょう。
目の前のことをやり遂げましょう。
やる遂げたら顔を上げる。
そしてもう一度夢を見て、
進む方向を確かめればいいのです。