今日は、アニマルコミュニケーションをされている

キキのテーブルさんの記事を転載させていただきます。

たらおくんという、茶トラの猫ちゃんの声を

リーディングされました。

たらおくんのと飼い主(お姉ちゃん、Kさん)との

深くて優しい絆。

愛情いっぱいのたらおくんの言葉をご紹介します。

以下。

🐾お姉ちゃんと日向ぼっこをして、思い出話を聞きたいよ🐾
副鼻腔癌になった、たらお君(茶トラMix 男子6歳)の実例。


今日は、まだ6歳という若さで癌になったたらお君が、
愛するお姉ちゃんKさんに対し、なにを望むか…話してくれた彼の思いをご紹介します。

実例をご紹介する前に、どうぶつ達が「死」をどう捉えているかを記したいと思います。
というのも、愛する犬や猫が、癌を含め重篤な病にかかっているとわかった時、私たちは悲しみと(彼らを)失うかもしれない怖れでいっぱいになって、落胆し、動揺してしまいます。それが普通であって、その子を愛すれば愛するほど当然の気持ちです。
でも、最初の大きなショックが少しおさまった時、考えてほしいのです。
「どうぶ自身は、怖れや、悲しみでいっぱいなのだろうか?」と…

アニマルコミュニケーターとして、今まで3000例近くのどうぶつ達と話した経験から言える答えは、「ノー」です。どうぶつ達は死を怖れても、悲しんでもいません。私たち人間が怖れや悲しみの気持ちをもつのは、病の先に死を連想するからですね。
死ねば終わりであり、全てを失ってしまうという思いがあるから、怖れ悲しむとも言えます。その失うことへの怖れの背後には、執着や自我があります。自分が今持っている財産、築きあげてきた社会的地位、自分の容貌やこだわり、自分という存在等…あげたらきりがありません。

それに比べて、どうぶつはどうでしょう?
彼らは、私たち人間のように地位や財産や自我に対する執着がまったくありません。ですから、失うことへの怖れや悲しみはないのです。死も生の中の循環の1つだと、ほぼ全てのどうぶつが生来的にわかっています。
「今、どんな感じ?何かしてほしいことはある?」と、死期がせまったある高齢猫に聞いた時、彼女はこんな風に教えてくれたものです。
「うん。身体がだるくてだるくて仕方ないわ。でもそれは、この重くて古くなったコート(今の肉体のこと)のせいなの。だから、パッと(コートを脱ぐような映像を見せてくれて)脱いで身軽になりたい!今はその時を、静かに待っているのよ。だからママに伝えて。見た目私は惨めで、辛そうに見えるかもだけれど、そんなことはないのよって!私を、励まして、そばにいてほしいの」

今ご紹介したように、ほぼ全てのどうぶつは死ぬことを怖れてはいません。それは死は終わりではないということを、私たち人間より、ずっと自然な形でわかっているからなのです。

そんな彼らが病になった時、何を望むかといえば、それはもう見事に「愛」だけです。
自分に注がれる飼い主さんの愛に呼応し、自分もその思いに応えたいと思っているのです。

今日は、たらお君を通して、そのことをみなさんに知っていただきたいと思います。
たらお君のご紹介から記していきます。

たらお君は、Kさんが結婚前に住んでいた家の前で保護されました、生後2か月くらいで、酷い風邪を引いていたそうです。その後治療しましたが、猫の風邪は慢性化しやすいものなので、彼も鼻と目に、症状が残ってしまいました。その後Kさんが結婚し、環境が変わりました。それから、かれこれ4年。たらお君は、2か月前からご飯を食べる量が減ってきてしまいました。そしてここにきて、ようやくわかった食欲不振の原因は、副鼻腔癌でした。
幼いころの風邪の後遺症で鼻詰まりや目やにに悩まされてきたたらお君ですが、あれよあれよという間に鼻の部分が腫れ、毛並みも荒れて体重も落ちてしまいました。

コンタクト取った時の様子も、こんな感じでした。
呼吸すること自体が、シンドイ。これは、副鼻腔炎の鼻詰まり+鼻腔内の腫瘍に圧迫されて気道が狭くなっているからと伝わってきた。この状態では、身体を横に投げ出し眠ることができない。今も、顔を水平に保つようにして壁に寄りかかる格好で出てきた。

この姿をみただけで、痛々しい感じがしたので、こんな風に話しかけました。
「とても辛いのに頑張っていて立派ですね。あなたの大好きなお姉ちゃんに頼まれて来ました。今、お話しできますか」
寄りかかりじっと目をつぶっていたたらお君ですが、すぐに目を開けこう言ったのです。
「お姉ちゃんに伝えて。お姉ちゃん自慢の男前だったのに、こんなにボロボロな姿になってしまって、こんなに心配かけて、こんなに大変な思い(僕の世話で)をさせて、ごめんね。お姉ちゃんか泣く時、僕はとてもとても悲しいし、辛くなるよ。昔みたいにちょっといたずらしたり、走り回ったりしてお姉ちゃんを笑顔にしたいけれど、僕にはもうその力が残っていないんだ」

その言葉を聞いた時、私は泣くつもりもないのに、ポロポロ涙が出てきたのです。
どうぶつが何か話す時、伝わってくるのは言葉だけではありません。言葉に込めた彼らの気持ちや思いが、大量に流れてくるのです。だからこの時私が泣けたのは、たらお君のKさんに対する優しい気持ちを感じ取ったからなのです。
こんなに調子が悪いのに、Kさんを思いやるたらお君の優しさには、2人で色んなものを乗り越えてきた相棒としての友情、純粋な愛情が、ぎゅっとこもっていました。

「そうですか、身体、辛いですね。よくわかりました。たらおくんの優しい気持ちは、よくわかりました。お姉ちゃんにちゃんと伝えるね」と言うと、力なく微笑んだたらお君でしたが、Kさんに自分の気持ちが伝わることで、ホットした気持ちが流れてきました。

それから治療の希望などを聞いた後、こんな質問をしました。
「なにか、食べたい物、してほしいことの希望はある?」と…
「時々ペロペロ舐める美味しいやつ。(チュールのような)あれが舐めたいなー。でも実際は、そんなに入っていかないな。特に固形物はもう、難しいと思う。してほしいのは、天気の良い、お日様が燦々とさす日に、お姉ちゃんと一緒に日向ぼっこがしたい。そして優しく話しかけて撫ぜてほしいよ。今まで2人で楽しかったこと、大変だったこと(特に環境の変化に伴って)一緒に乗り越えてきたこととかを、話して聞かせてほしい。僕は褒められたら、ゴロゴロと高らかに喉を響かせたいけれど、もうできないかもしれないな」

Kさんに確認すると、いつも2人で天気の良い時、ベランダで日向ぼっこをして過ごすそうです。Kさんからは、こんな質問も預かっていました。

「私の所に来てくれて、ありがとう。まだまだ一緒の時間を過ごしたいね」

「お姉ちゃんこそ、あの時僕のこと助けてくれてありがとう。あの時助けてもらわなかったら、僕は死んでいたな。2人で親密に過ごした時間は、特に特に楽しかったね(最初の2〜3年くらい)僕もずっと一緒にいたいけれど、今の洋服を脱ぐ時は、そんなに遠くないって思うんだ。残念だけどわかるんだ。僕の顔はこれからもっと歪んでしまうかもだし、呼吸も困難になっていくかもだね。そんな時どうしたらいいんだろう?って、辛いことを決断しなきゃいけないかもしれないしね」
「そういう事態が、くるかもなのですね。お姉ちゃんに辛いことだけれど、たらお君がどう思っているのか伝えますね」
「僕を少しでも長く生かすというより、どうやって送り出すかを考えてくれたら嬉しい。僕の心は決まっているんだ。手段なんて、なんだっていいよ。お姉ちゃんに抱っこされて、腕の中で旅立っていけたら、それでいい。ありがとう、大好きだよ!」


この報告をした時、Kさんは号泣していました。私はセッション中なので冷静に客観的にならないといけない立場なのですが、やはり涙を止められませんでした。
でもそれはもちろん、たらお君が可哀想だなどという涙ではありません。彼の勇気や、愛や、深い部分で全てを知っているどうぶつたちの叡知に対する敬意と感動の涙です。

読んでくださった方達も、同じように感じてくれれば嬉しく思います。
Kさんも、いつか見送る時は自分の腕の中でと決めていたので、たらお君がその思いをわかっていたことに驚き、そうしたいと強い思いになられたようです。

だからと言って、あきらめ、悲しみに打ちひしがれて暮らすわけではありません。
こうして、実例として紹介することに快く承諾してくださり、たらお君の今の写真も(①②)
送ってくれました。Kさんが掲載を許可してくれたのは、こんな思いからです。

今までずっと私のブログを読んできて、たくさんの実例から勇気や、感動をもらったこと。その実例を読んでいたから、こうしてアニマルコミュニケーション受け、たらお君の気持ちを聞けた。だから、今闘病中の誰かに、自分とたーさん(たらお君)のことを読んでもらいたい、

今、闘病している全てのどうぶつと飼い主さんのために…
辛い思いなのは、あなただけではありません。
頑張っている、どうぶつたちはたくさんいます。その子たちはみな、あなたのこと、とてもとても愛しています。
悲しみだけに打ちひしがれないで、どうぞ勇気を持ってください。

副鼻腔癌で有効な治療や完治した経験をお持ちの方がいらっしゃいましたら、
前田の方にお寄せくだされば助かります。(Kさんに転送させていただきます)

掲載を許可してくださったKさんに深い感謝をこめて。
たらお君の愛と勇気と優しさには、最大の賛辞を捧げます。