ルチアーノショーで働くスタッフのブログ -5ページ目

Another Sky  〜パリの夕暮れ〜

 灼熱の太陽が容赦なく照りつける梅雨の晴れ間、列島各地で猛暑日が続く。南方では立て続きに台風が発生し激しい雨が襲いかかる。四月の長雨に五月の真夏日、火山の噴火に頻発する地震、天変地異の不吉な予兆なのか。
 LucianoShow支配人米澤です。

夏

 7月14日、今から遡ること226年、1789年のこの日、パリのバスティーユ襲撃に端を発した騒乱はフランス全土に飛び火し、自由・博愛・平等を掲げた共和制が成立、栄華を極めたブルボン王朝、国王ルイ16世をギロチンによる処刑へと追い込む。
 現在、フランスではこの日を祝日とし、毎年、シャンゼリゼでの軍事パレードやエッフェル塔からの花火打ち上げなどで華やかに祝う。今宵のパリも大いに盛り上がっていることだろう。

凱旋門 エッフェル塔

♪Au Champs-Élysées♪
 ♪Au Champs-Élysées♪
(“Les Champs-Élysées” by Daniele Vidal)

 花の都パリ。大雑把にいうと、パリの街は東京、山手線の環内ほどの広さ、その中に多くの名所がひしめく。北西部のモンマルトルの丘からはサクレクール寺院が静かに街を見下ろし、著名な芸術家や作家たちが若き日々を過ごしたモンパルナスやサンジェルマン・デプレには、彼らの思いが宿るのか、独特の情緒が今も残る。エッフェル塔に凱旋門、ノートルダム大聖堂に、ホテル・リッツのヴァンドーム広場、魅力は尽きない。

セーヌ河2

 あれからどのくらいの歳月(とき)が経ったのだろうか。
 夕暮れ時、重厚な構えの凱旋門を背にシャンゼリゼをひとり歩く、ジョルジュ・サンク通りとの交差点を右に折れしばらく行けば、沈みかけた夕陽が水面(みなも)に揺れるセーヌ河が見えてくる。目を上げればタイトアップされたエッフェル塔が茜色の空に美しく伸びる。

橋 セーヌ河

金はなかったが、時間はあった。バゲットを嚙り赤ワインを流し込む、行き交う人たちをただ眺めていた。美術館でモネやルノワールの絵画を一日中観ていたこともある。

モネ

 あの頃の時間がどんな意味を持つのかは分からないし、描いていた将来(ばしょ)にも立ててはいない。けれど、今もあの街の空に思いを馳せる時、何故か心落ち着く。それでいいのだと思う。
 それでは、本日のBGMを。 “La Vie en Rose” by Edith Piaf



 さて、昨年末、赤坂の街を後にしたルチアーノショー、再スタートに向けての準備が着々と進む。新店舗オープンを前にファミリー総出でパリの街を訪れるという噂がある。蝶タイにカマーバンド、シャンパン片手にシガーを燻らす。どこに行こうとルチアーノ・スタイルは変わらない。

ルチアーノショー

 開業準備室ではマイク・タケダがその日のために日々、自撮りの特訓を続ける。自撮り棒まで揃えるほどの力の入れようだ。幸運を祈る。

タケダ

 新店舗にて、皆様のご来店をお待ちしております。

国家公務員の「正義のハッカー」、超相貌認識力「スーパー・レコグナイザー」

毎週木曜日“専属カメラマン☆チャーリーの寄稿ブログ”の回がやってまいりました。
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ラズベリー


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そして、途方に暮れる

 昨日、22日は今年の夏至、暗い夜空には美しい三日月が浮かんでいた。一年で最も昼の長いこの日を過ぎれば、陰鬱な梅雨も折り返し地点、太陽の季節が見えてくる。
 LucianoShow支配人米澤です。

三日月

 先日、改正公職選挙法が国会で可決され、来年7月から18歳の高校生にも選挙権が与えられる。昨今、求められている教育改革の必要性が更に増すことになるだろう。しかし、周囲を見渡せば、歩きスマホに路上喫煙の大人たち、大人の再教育の方が先のような気もするが。
 

  何から何まで 真暗闇よ
  筋の通らぬ ことばかり
  右を向いても 左を見ても
  莫迦(ばか)と阿保(あほう)のからみあい
  どこに男の 夢がある
              (「傷だらけの人生」 by Koji Turuta より)

 権利を主張するが義務からは逃げる、自由は求めても責任は取らない、
世の中、そんな風潮が高まるばかり、先端技術の進歩のスピードは凄まじく、多くの状況で人は人工知能を頼り、溢れる情報を自らの脳(あたま)で判断することも放棄する。もはや、人びとの日常の大半はスマホ画面の中にある。

雑踏

 やがて、一握りの天才たちが造った人工知能がその他大勢の思考を支配する時代になる、という声もある。思考を止めた人間たちに抵抗する力など残ってはいない。
 
 考え続けること、危機感を持って生きること、それができれば、まだ間に合う。安易に時代に呑まれ、楽な生活に流されてしまえば、やがて大切なものを失う。
 慣れ合いの生活(くらし)に甘えてばかり、愛する女(ひと)の心変わりに気付きもしない、そして、女は去ってゆく。そう、物事の理(ことわり)は皆同じ。

黄昏

 大切なものを失った時、人は愚かな自分に気付く。そして、只々、途方にくれる。
 それでは、本日のBGMを。「そして僕は途方にくれる」 by Yoshiyuki Osawa

 

 時代の最先端を走り続けるルチアーノショーの思考は止まらない。常に新しいアイデアと危機感を持って前に進む。
 開業準備室では、マイク・タケダが少し広くなった額(ひたい)に危機感を募らせる。鏡の前で日々、あれこれと対策を練り続ける。いつかは失ってしまうだろう、しかし、その日を遅らせることはできるかもしれない、応援している。

apple watch

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シナモン

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君が君であるために

 濃淡に連なった暗い雨雲の隙間から光の筋が地上に伸びる。一昨日、関東甲信越が梅雨入りした。前線が北上と南北を繰り返し、大雨と強い陽射しが交互に訪れる今年の梅雨は「男梅雨」と呼ばれる。ジューン・ブライド、美しく着飾った六月の花嫁たちにとっては頼もしい響きである。
 LucianoShow支配人米澤です。

梅雨

 草食系、晩婚化、低出生率。間もなく戦後70年を迎えるこの国、よくも悪くも男女の関係は様変わりをしたようだ。

  二年の時が変えたものは
  彼のまなざしと 私のこの髪
  それぞれに待つ人のもとへ
  戻ってゆくのね 気づきもせずに
                   (「駅」by Mariya Takeuchiより)

 燃え盛る恋の炎はやがて消え、寂しい別れがやってくる。女は切り落とした髪と共に哀しい傷も置いてゆく。男は胸に傷を抱いたまま道の続きを歩き始める、傷の数だけその眼差しは深い。

恋

 失って気づく大切なもの、二度とは戻れないあの場所。しかし、歳月(とき)の流れは真実を教える。報われぬ努力も、叶わぬ愛もあることも、それを受け入れる勇気の大切さも。
 慣れ合いの生活(くらし)は傷つけあうだけ、愛するからこそ、別離(わかれ)を選ぶこともある。

別れ

 何年も前に最後の恋が終わった。もう、女のひとを愛することはないだろう。愛する女性(ひと)を傷つけることしかできない恋人失格の男でも、遠くで幸せを願うことはできるかもしれない。

  君が君であるために 勝ち続けなきゃならない
  正しいものは何なのか それがその胸に解るまで

 それでは、BGMを。「僕が僕であるために」by Yutaka Ozaki

 正しいものは何なのか、ルチアーノショーは常に答えを探し続ける。その歩みを止めることはない。
 開業準備室では、マイク・タケダが正しい髪型を日々、模索し続ける。全て剃りあげてしまうという噂もある。2号店ではスキンヘッド2号が見られるかもしれない。伝説の1号以上に存在感を発揮することだろう。そっと見守りたいと思う。

タケダ

 新店舗にて、皆様のご来店をお待ちしております。