「1998年にLUCEさんで母がオーダーしたウェディングドレスを、娘の私のサイズにお直しして前撮りで着用したく、お直しができるかご相談したいです」
このようなメッセージをいただいた際、私はあまりの驚きに二度見してしまいました。
先日、ご来店くださったのはR様。
お母様のM様が、私たちのアトリエが広尾から笹塚に移転したばかりの1998年にオーダーしてくださったウェディングドレスをお持ちくださいました。
当時、お母様のM様は「人とは絶対に違うものを着たい」という強いこだわりをお持ちで、探してくださったのが私たちのアトリエのドレスだったそうです。
そんなお母様の姿を見ていたR様は、幼い頃から「ママが結婚式のときに着たこのドレスを、自分が結婚する時は絶対に着たい」という夢を持ってくださっていたとのこと。私たちにとっては、まるで夢のような出来事です。
3歳から20年以上もバレエを続けていらっしゃるというR様は、その美貌だけでなく、内側からはつらつとしたオーラが輝いておられました。
お母様は、R様がご結婚されるときは「自分が着たいものをレンタルすればいいよ」とおっしゃっていたそうですが、いざご自身のドレスをR様が着ると知ったときには、とても喜んでくださったそうです。
お母様とお嬢様は、お名前の漢字に同じお揃いの一文字が入っていらっしゃるのですが、お母様のドレスを受け継いだR様も、本当にお似合いでした!
お父様とお母様が今もとても仲良くいらっしゃることが伝わるエピソードもお聞かせいただき、私まで温かく幸せな気持ちになりました。
1998年といえば28年も前のことですが、その時々に精一杯仕事と向き合ってきた私にとっては、ついこの前のことのようにも感じられます。
アトリエオープンから30年になる節目の年に、こんなにも嬉しいお直しのご依頼をいただき、本当にありがとうございました。
心を込めてお支度させていただきます。
(1998年の雑誌に掲載されたドレスの切り抜き)
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