高校を卒業後、OL→アパレルなどでアルバイトしながら夜学専門学生→イヴ・サンローランのアトリエ見習い→立体裁断研究所→数ヶ月の派遣社員などを経て、友人の紹介でウエディングドレスショップの店員....など定まらない職業に落ち込むことも多かったが結局好きなことしかできなかった頃。
自分でも思いもよらなかった流れに自然に身を任せるように辿り着いたドレス作りの道。
フラワーアーティストとして、すでに雑誌などで活躍されていた友人が、当時ドレスショップの店員として働いていた私に「今日の夜、電話ちょうだい」と声をかけてくださって「一緒に広尾でドレスショップをやらない?」とのお誘いが...。
友人が借りていた広尾の物件は、一年間という期限付きでしたが、カメラマンさん2名と友人が3人で借りていた一軒家。
そこに10畳くらいのスペースのお部屋が空いているから、一緒にやらない?!とのこと。
服作りは学んだけれど、ドレスを作ることに関しては自信も経験もない私でしたが、それまでの学びやイヴ・サンローラン オートクチュールのアトリエの見習い経験をもとに、友人とアイディアを出し合い3着のサンプルドレスを作るところからスタートしました。
雑誌社の方がドレスやアトリエを取材をしてくださったり、その雑誌を見た別の編集者の方が連絡をくださったりと様々なメディアで取り上げていただき、お客様が信頼してくださり、厳選おすすめドレスショップとして取り上げていただいたり、その後はテレビ(バラエティ番組)や映画出演(ドレスショップ店員役)などの経験もさせていただきました。
2Fがカメラマンさんの事務所、1Fはルーチェ。
ものづくりにおいては好奇心は強かったものの、人付き合いは苦手で臆病だった私ですが、出会った方々のおかげで、ルーチェを始めることができ、今まで続けていられることが奇跡だと改めて感じています。
ルーチェをオープンしたばかりの頃。
お友達でお客様のMさんと。
お客様が輝く瞬間が好きなのは今も、この時も同じ。
カメラマンさんが中庭から写してくださっていたポラロイド。
当時友人が飼っていたプードル、のり。
緊張しやすい私の心をいつもほぐしてくれた優しい子。今でも時々思い出す。
FBで過去の投稿が流れてきていて懐かしくなり、昔を振り返って写真をアップしました。
1996年にスタートしたアトリエは、時代の変化が激しく色々と模索中ではありますが、今日は友人のウエディングドレスのリメイクのための仮縫いを行い、素敵なお話を伺って沢山の刺激を受けました。「人生は色々なことが起きるけれど、どんな時もご機嫌な自分でいられることの大切さ」「本当の意味で心が開くと体が変わること」も教わりました。
誕生日の今日は、家族や友人から力になる嬉しいメッセージや、頑張って覚えている楽器を演奏してくれたビデオメッセージなどで励ましてくれてジーンときてしまいました。
私はアトリエで作業ばかりしているけれど、そんな私に大きな視点を教えてくれたり、励ましてくれる方々や友人に恵まれていることを気づかされました。
ルーチェをはじめたのも、続けてこられたのも、周りの方のお力だといつも感じているけれど、そのことが一段と浮き彫りになって、ああ私はお父さんとお母さんに産んでもらって良かった!と素直に感じることができた誕生日になりました。
周りの方々や支えてくださる方、応援してくださる方やブログを読んでくださっている方へ感謝の気持ちを込めて、これからも良いものづくりに励みたいと思います。
今日もブログを読んでくださってありがとうございました
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