フリルやリボン、パフスリーブは、可愛いという言葉の代名詞のような存在。
でも、使い方やバランスによっては、甘さを抑えることもできるし、ウエストを引き締める役割を果たしたりと、意外な効果のあるモチーフです。
下の写真のフリル。素材をシルクのフランスチュールにし、さらに幅を狭めにすることで、すっきりとした印象にすることができます。
小さなパールをランダムに止め付けることで、よりナチュラルな雰囲気のフリルに仕上げました。
一番のポイントはダイナミックな切り替え線。思い切り斜めのカットを入れることで胸元とウエストラインのコントラストをつけました。
ウエストライン上にあるリボン。
可愛らしくなりすぎでは...と思いがちですが、まっすぐでタイトなリボンにすることで、甘さは抑えられ、スタイリッシュな印象を与え、視線を中央に集めることで、ウエストラインをすっきりと引き締めて見せる効果もあります。
肩のラインをおとすオフショルダーが、デコルテラインの美しさを引き出し、まるで西洋絵画の中のプリンセスのような美しさを描き出しました。
柔らかな曲線を描くデザインのウェディングドレスには、タイトなまとめ髪のヘアスタイルなら宮廷でのクラシカルなウェディング、きっちりとまとめすぎないナチュラルなヘアスタイルならガーデンウェディングのようなストーリーを感じさせる花嫁の完成です。
ウェディングドレスの装飾は、ただの飾りとしてつけているのではなく、様々な視覚的な効果を高め、より花嫁を美しく見せる役割を果たすように、作られています。
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ルーチェ クラッシカ・光田みどり
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