『めがね』

わたしの

いちばん大好きな映画をみていました。

春になると、ふと思い出す

すてきな物語です。


いちばん好きなシーンは…

もたいまさこさんが自転車で迎えに来る

台詞のない場面。


そして、

海辺で 加瀬亮さんが

ドイツ語の詩を静かに言うシーン


何が自由か知っている
道は真っ直ぐ歩きなさい
深い海には近づかないで

そんなあなたの言葉を置いてきた

月はどんな道にも光をそそぐ
暗闇に泳ぐ魚たちは宝石のよう
ぐうぜんニンゲンと呼ばれてここにいる私

何を恐れていたのか
何と戦ってきたのか

そろそろ持ちきれなくなった荷物をおろす頃

もっとチカラを
やさしくなるためのチカラを

何が自由か知っている
何が自由か知っている


もう何年も前からずっとみている物語ですが

以前とは、

受け取るものが全然ちがうと思いました。


いつみても

わたしにとって

いちばん心地よい物語です。