1ヶ月ほど前、学校から、

「卒業式にサプライズで手渡す、自分のお子様への手紙を書いて下さい」

という、難易度の高い要望があった。
我が家の通常だと、こういう時は夫が書く流れなんですが、その時期夫の出張が続いていたことや、その他まあ色々あって、珍しく私が書くことになりました。
私は子ども向けの文章を書くのが苦手だし、お涙頂戴的なものはもっと苦手なので、考えた末、普段FBに書いてるようなことをそのまま文章にして渡すことにした。

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優真さんへ

 卒業おめでとうございます。四月からはいよいよ中学生ですね。あっという間の六年間でした。
 あなたはこうして少しずつ大人になっていく。私は、子育てのゴールは、子ども達が親から離れて一人で生きられるようにすることだと思っています。なので、今日からまた少し、手を離します。寂しい気持ちもありますが、嬉しい気持ちの方がはるかに大きいです。
 今までもそうだったように、これからも楽しいこと、嬉しいこと、苦しいこと、悲しいこと、たくさんあるでしょう。でも、人生に無駄なものなんて一つもありません。もちろん、あなたがゲームをしたり、YouTubeを見ている時間だって。
 人生は意外と短いものだから、人はその時に出来ること、やりたいことを、その時その人なりの一生懸命でやれば良いと思います。好きなことには真剣に取り組んで、好きな人にはちゃんと好きだと言って。後悔したり迷っている時間は勿体ないです。失敗もまた全て、次の成功の糧にするつもりで。
 前に進んでさえいれば、必ずどこかの未来で、嘘のように全部のパズルのピースがピッタリはまる瞬間が来るでしょう。だから自信を持って、どうぞ立ち止まらずに。

石川暁子

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おそらく、先生方の主旨とは違う手紙になってしまいました。感動の押し売りになるのが嫌だったので、なるべくサラリと。