「そんな治療は効きません。お金の無駄だからやめなさい」と頭ごなしに否定するのはあまり良くありません。患者さんは「治せないくせに何を言っているんだ。ほんのわずかな希望を砕くとはなんてひどい医者だ」と思うかもしれません。下手をすると、標準医療から患者さんが離れてしまいます。歯科用インプラント機器

 

 大きな害がなさそうで、患者さんの経済状態が悪くないのであれば、「そういう治療もいいかもしれません。効果があればいいですね。それはそれとして、ここでの治療も並行して行っていきましょう」などとご説明します。いったん患者さんが受けると決心したら、○○療法の批判はしないようにしています。それこそ希望を砕くことになるからです。

 

 ただ、このやり方が正解かどうかわかりません。完治を目指すあまりかえって命を縮めたと思われるような症例を経験したことがあります。ご家族が熱心で、あちこちのクリニックでさまざまな治療を受け、福岡から関西まで出かけていったりもしていました。最期は自家用車で移動中に亡くなったと聞きます。このケースではがんの終末期で体力が衰えているのに、移動や治療で無理をしたせいである可能性が高いと私は考えます。歯科用オイルレス

 

 私が患者の立場であれば、どこかの時点で完治をあきらめ、緩和ケア病棟か自宅で家族と最期の時間をゆっくりと過ごすことを選ぶでしょう。こうしたことをもっとご説明していれば、違った結果になったかもしれません。ただ、これは私の価値観ですので、患者さんに押し付けるわけにはいきません。結果的には命を縮めたとしても最期まで完治を目指した治療を受けたことに満足なさっていたということもありえます。その場合は「完治をあきらめて緩和ケアを受けましょう」というような説明は余計なお世話です。患者さんの価値観はそれぞれです。

 

 多様な価値観を肯定する寛容な社会を目指すのであれば、インチキすれすれの自費診療がん治療を禁止することはできません。患者さんの自己決定権を奪うことになりかねません。その上で私は医師として、自費診療によるがん治療はお勧めしません。そのために十分な情報提供をしたいと考えており、その一環としてこうしてコラムを書いています。

 

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