サミアちゃんのご高説35 | 最後の哲学者~SPA-kの不毛なる挑戦

最後の哲学者~SPA-kの不毛なる挑戦

このブログは、私SPA-kが傾倒するギリシャ哲学によって、人生観と歴史観を独断で斬って行く哲学日誌です。
あなたの今日が価値ある一日でありますように

サミアちゃんの過去の男性がるろうに剣心に登場するほどの有名人って、凄く驚いたけど、この状況で躊躇なく悪魔を呼び出そうとする妙子ちゃんにも驚きだわ。
そしてそれを普通に容認するサミアちゃんも…。

「なるほど、文学の悪魔か!考えたな、妙子。ゴッド♪ブレス♪ユー♪」

サミアちゃんが吹きかける息に乗って、キラキラと光に包まれて出現する悪魔。

「凄い…流石は砂の妖精・サミアッドです。
私が召喚した時はじっくり時間をかけて少しずつ姿が現れたのに…。しかも光に包まれて悪魔のカールクリラノースくんが現れるなんて…。」

「よう!久しぶりだなお嬢ちゃん!」

現れたのは悪魔とは思えないほどの格好いいアラフォー男性。カリビアンのジャック・スパロウみたい…。髭が素敵な方…。

「そちらのレディとジェントルマンにははじめましてだなぁ?」

「ごめんなさい、カールクリラノースくん。時間が無いの!今すぐに月岡津南の『錦絵全集・風の報せと赤い月』の情報を私にチャージして!」

馴れたような妙子ちゃんの口調は、この悪魔さんとのパートナーシップというか、コンビネーションといか、絆を私は感じた。

「そりゃ、お安い御用さお嬢ちゃん。
だが俺に仕事させるには対価が必要だぜ?」

「宮崎さん、悪魔を退ける為に悪魔と契約したら駄目だよ!」

「わかってます。でも、カールクリラノースくんは違うの。
いいわ、対価は『後払い』よ!時間が無いから。」

「大盤振る舞いだなぁ、お嬢ちゃん?
だが安心しな。一部始終は魔界からずっと見てた。
お嬢ちゃんをベビーモスなんかの花嫁にさせねえさ!その為なら代金は要らねえよ!」

「ふ~ん!バハムートって嫌われてるんだね。」

…あのねぇ賢司くん…。私も貴方に悪魔を仕向たくなるわ。

アラフォー男性とおでこをくっつけるという羨ましい状況を妙子ちゃんは過ごし…。

「来ました!最後のページに、ドレスを着て椅子に座って微笑むサミアちゃんの絵が見えます!」

「それよ!タイトルは?」

「…『愛しき私のイーデス』って絵です。」

「イーデス?何かの間違いじゃない?それは『砂の妖精』の原作者でしょう?」

「『愛しき私のイーデス』…!」

それを聞いてサミアちゃんの様子が変わった!
****
「貴女もイーデスって言うの?私と同じね♪ねぇ、お友達にならない?」
****
「思い出した!私の名前は『イーデス・メアリー・ド・ウルフ』」