精工技研<6834>
直近で決算発表が絡まない中小型株に照準を合わせる手もある。データセンター関連の穴株では光関連デバイスを手掛ける精工技研<6834>に着目。24年3月期は大幅減益見通しながら株価には既に織り込まれている。進捗率から上振れて着地する公算が大きいが、それ以上に同社株の場合は25年3月期の急回復シナリオが期待できる点が強み。データセンター向けに同社が生産する光コネクタや同製造装置、測定装置などが引っ張りだこになるシナリオが見え隠れする。
以下2019年の記事
三重大学工学部及び産業技術総合研究所物理計測標準研究部門と共同で、第5世代移動通信システム(5G)の基地局アンテナが発信する電波の強度と位相を高精度で計測する光電界センサの開発に成功したと発表。5Gに使用する周波数帯のなかでも28ギガヘルツ帯を測定することができる光電界センサは世界初となる

東海ソフト<4430>
更に時価総額100億円未満の小型株ながらシステム受託開発で高実績を有する東海ソフト<4430>もマークしたい。5月期決算企業で、この時期“決算跨ぎ縛り”に該当しない銘柄である点はポイント。高い技術力に加え、地の利を生かしてトヨタ自動車<7203>向け車載用電子制御ユニット(ECU)などで将来性が見込まれる。業績は目を見張る高成長路線を走るが、時価予想PERは10倍を割り込み、株主還元も今期配当利回り3%超と申し分がない。加えて、ROEが14%台と高いにも関わらず、PBRが1.3倍台というのは評価不足が際立つ。株価はここ急速に見直されているとはいえ、水準訂正余地はむしろここからの方が大きい可能性がある。