夏ですから
ひとつ怖い話を・・・
20代前半、世田谷に住んでおりまして、
週に1度練習の為
自転車で用賀のスタジオまで通っておりました。
その頃は歌いながらベースが弾きたくて
ベースをかついで乗ってました。
往復の道のりは坂が多かった・・・。
ある日の帰り道
もう陽もすっかり暮れた暗い夜道
いつもの通り自転車をこいでいた。
下り坂になったので
意気揚々と車輪のスピードに身を任せ
大きな声で歌いながら帰っていた。
すると、大きく開いた口の中に
突然かった~いものがガジャガジャーー!!
と入ってきた。
し、舌が切れる!!
あまりの驚きに坂道から自転車ごと転げ落ち
「おえ~~~~~~!!!!!!」
訳が分からず必死に口から何かを取り出すと
セ、セミィ!!
周りに誰もいなかったけど
一人ぎゃあぎゃああ騒ぎました。
てゆうか、坂道自転車ごと転げ落ちてるのに
そっちのケガや痛みよりも血の気が引き
ベースは折れてるし
セミ生きてるし
泣きながら帰りました。
帰り道の事は何も覚えていない。
あれ以来
蝉が出る季節は口を閉じて外を歩いています。
本当に怖かった~。
次回は妖怪に遭遇した話でも(笑)