「危険な愛に煽られて」テッサ・ベイリー | ロマンス小説の本棚

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こんばんは。手袋

 

今回の読書はこちら下矢印

 

 

感想

「なにかが起こる夜に」テッサ・ベイリー、2作目です。と言うか、こちらが最初に出た作品だと思われます。

 

とても、とても、ハードな内容でした。ホットシーンは言うに及ばず、その内容も。本作ヒーローはマフィアのボス。

 

そこに現れたヒロインは、神の恩恵か、もしくはいたずらか、単独で潜入捜査をしている警察官、しかも汚れ切った世界に舞い降りた天使のような警察官。

 

お互いに真の姿を明かせないまま展開していくストーリーは、徹頭徹尾ヒリヒリとした感覚を持たせます。そして祈りのようにヒーロー・ホーガンがヒロイン・セナに「俺を信用しているか」と何度も問いかける言葉は胸を締め付けられるようでした。

 

本作を読んだ時、思い出したのがリサ・ヴァルデス「パッション」もしくは「ペイシェンス」です。

 

“ダーティートーカーのテッサ・ベイリー”というほど、ホットシーンは非常にホット。以前は少々面食らうこともありましたが、最近は免疫ができてきたのか、どうなのかニヒヒ、「その人物の心の動き方」によっては必要なシーンでもあるかもしれない、と思うようになってきました。

 

本作で言うなら、確かにマフィアのボスということもあり荒っぽくもあるでしょうが、それだけでなく、彼の幼い頃からのバックグラウンド、それゆえの現在の自分への認識、サラとはいずれ離れていかなければならない運命と悟りながら、それでもどうにかしてそれに抗おうとする気持ち…

 

そんな過酷ともいえる激しい心の葛藤がホットシーンに結びつくのは必然のことかと思えてきました。

 

そして私もまた、そういうヒリヒリとした物語を書いてみたいなハートと強く思ったものでした。

 

とてもおもしろかったですおねがい

 

最後に「なにかが起こる夜に」のヒーロー・デレクが少しだけ登場っビックリマーク思わずニヤッとしてしまいました。

 

この2作品もまたシリーズだったようで、2作品の間にもう1作出ているらしいのです。が、そちらは未翻訳のようで…

 

なんか最近こういうのが多くて、こんな時ほど「しまった。若いうちに一生懸命勉強して、大学で翻訳の勉強をしていればっピリピリ」悔しい思いをしてしまいますえーん

 

出版社さん、シリーズ途中で止めるとかしないでぇ~お願い