魂を呼び起こす

頑張りたいのにやる気が出ないのは、偽りの自分が主役の座についているようなものです。本来の自分に戻るためには、心を大きく動かして、心の奥底にある魂に訴えることが必要になってきます。人間にも動植物にも鉱物にも、全てのものに魂があり、魂は、心の奥底にあって見えませんが、魂は必ずあると、知っているような感覚があります。

たとえば、私は大人である、ということは、パスポートを見なくても「大人であると信じている」というより、「大人であることが事実だと知っている」感覚と同じです。私の親は宗教に無関心でしたが、神や仏はいるし因果応報はあると言っていました。私も何も宗教には入っていませんが、幼少のころから神様はいて、全てのものに魂があると知っているような感覚がありました。

 

魂についての例を一つあげましょう。私が小学校低学年のとき、夏の終わり、死んだようなセミを庭で見つけました。近くでじーっと見ていると、ほとんど動かないセミの体から突然、セミの想いが自分のなかに流れてきて、涙があふれてきましたもっと生きたかったんだね、でも頑張ったんだね、と思ったとたん、セミの想いは、ありがとうという想いに変わり、その想いはスーッと消えていきました。成仏したんだなと思って、セミを庭に埋めてやり、次は長生きする生き物になって生まれておいで、と祈りました。それから2か月くらいして、台風が町を襲いました。雨だったので傘をさして歩いていたら、傘の下に強風が入りこみ、私は傘ごと空中に飛ばされ、地面にたたきつけられる、と思ったとき、私が掴まっている傘のてっぺんが、まるでクモの糸で天から吊り下げられているように、地面のちょっと上を、まるで昆虫が飛んでいるみたいな感じで、ひゅーっと放物線を描くように前に前に進み、安全にふわっと着地しました。そのときに、セミが助けてくれたんだな、と感じました。振り返ると、さっき飛ばされた地点は、10メートルくらい後ろだったと記憶しています。もしかして、2-3mくらいのもっと短い距離を偶然傘で宙に運ばれただけで、子どもだったので10mと勘違いしたのかもしれません。でも、虫にも物にも生き物にも、みんなに魂があって、魂はお互い助け合えるのだと私は思います。

 

子どものときの純粋な心や良心のままに生きていると、人にだまされたり、傷つけられたりして、魂の感覚を忘れがちになることもあると思うし、忙しい日々で手一杯なのかもしれません。でも、やる気が出ないというのは、魂が本当は何をしたいのか、心が理解できない状態だと思います。興味のない勉強に明け暮れて点数を取り、好きでもない仕事をしてお金を稼ぎ、嫌がらせをする人が周りにいるなか、自分を守らなければならない、などのような環境では、本当の自分(魂)を出すことができません。でも、なぜ、目の前のことをきちんとこなせないか、答えが分からないなら、本当の自分(魂)は、どんなことをしたいのか、どんな人になりたいのか、魂の本音に気付く必要があります。

 

 

心の底から泣く

 

私は、感動して心が震えて涙が出たとき、嗚咽に近いような、叫びに似たような揺さぶりが魂の方から感じられます。それは、美術や音楽に心を打たれたとき、頑張っている人の姿を見て感動したとき、誰かの優しさに触れたとき、そして理不尽な目に遭った人の悲しみに慈悲の心を向けたときです。

 

他人の正しい喜びを我が喜びとし、人の理不尽な苦しみを我が苦しみとして慈悲の心を向ける。これは人間としての当然のことだと思います。人をいじめて喜ぶようなことや、人に責任をなすりつけて自分だけ楽をして喜ぶことは、地獄的喜びであり、正しい喜びではありません。正しい喜びとは、正当に努力したことに対して成果が出て、ともに信頼し合える関係を喜ぶことです。

 

また、慈悲の心というのは、人の不幸は蜜の味、のような興味本位とは正反対のことです。慈悲の心というのは、人の痛みを自分の痛みのように受け止め、癒そう、支えようという気持ちです。


おそらく、自分の魂の声を聞けなくなるのは、自分の感情を押し殺しすぎて人に迎合してきたか、ネガティブな感情ばかり持っていたか、他人と心を通じ合わせなかったからかもしれません。私もネガティブな思いを手放せなくて、怒りや不安に押しつぶされて、無気力で悩むことがありました。

 

思い出してください。

良かったねと心の底から思って誰かの成功を喜んだことは、最近ありましたか。そのとき、自分の過去の喜びが思い浮かびませんでしたか。

誰かの生き方に感動して、あるいは誰かの傷を癒したくて泣いたのは、いつですか?そのとき、自分の過去の傷も癒そうと思いませんでしたか。

 

他人を傷つけないこと、そして、他人を助けようとする想いは、自分を助けることになります。みんなつながっているからです。泣くことは、心の解毒になります。それを実証してみましょう。

 

 

今日の宿題 (DAY12)

1)次の動画のうち、どれでもいいので、一つは見てください

心が震えませんか。涙が出ませんか。あなたはどんな人になりたいですか。どんな社会で生きたいですか。

 

  • 世界中が感動したタイのCM3本立て (日本語字幕付き 9分半)

https://www.youtube.com/watch?v=sh0ZRN-FYDI

 

  • さだまさしの「償い」(8分のうち、最初の6分半が歌とさださんのお話)

https://www.youtube.com/watch?v=6tnszE0Ktts

 
  • ゴルゴ松本 一瞬で人生が変わる話 (ショーツ)

https://www.youtube.com/shorts/2BFcy007J4I

 

  • 3.11 誰もが涙したサンボマスター感動のライブ、福島を思う。(8分)

https://www.youtube.com/watch?v=M_156tckukM

 

  • 鬱だった犬を引き取った男性 (ショート動画)

https://www.youtube.com/watch?v=YuN7cNycaHU

 

  • ゴール200m前で転倒、ところが(ショート動画)

https://www.youtube.com/shorts/aNWZ0BVGRCM

 

  • 涙腺崩壊 死にたくない(ショート動画)

https://www.youtube.com/shorts/b25VXBQhOiY

 

 

2)あなたが、心を動かされたときのことをなんでもいいので、具体的に思い出してください何年前、どんな場面で、誰に/誰を、どうやって? たとえば、

  • 人生で、人に助けられてうれしかったこと
  • さみしかったとき、人の優しさに感動したこと。
  • 不安な時、守ってもらったこと。
  • 世界が敵に見えたとき、誰か一人があなたを信じてくれたこと。
  • 頑張っている人を応援したこと。
  • 困っている人を助けたこと。
  • いじめられている人をかばったこと。
  • 怖かったけど、誰かを守ろうとしたこと。