大きさなんて、気にしないわ。 | ★コピーライターが思わず ! となったコピー。
2008-05-06 16:16:05

大きさなんて、気にしないわ。

テーマ:コピーライティング
バカね。小さいとか大きいとか気にしていないのに…
そう慰められても、やっぱり気になるあのサイズ。
誰も気にならないのになぜこだわるの、まったく男って。
  
で、サイズとプライドの話である。
デジカメやケータイの広告を見ていると世界最小、世界最軽量、
世界最薄といったコピーが目につくが、そんなスペック至上主義みたいな
メッセージに、どれだけの人がその商品を欲しくなるのだろうと思ってしまう。
 
自分について言えば、世界一小さいからといって、よほど画期的なレベル
でない限り、欲しいなんて思ったことはない。
持ち物はナンバーワンでないと気がすまないという人以外、
たとえワールドクラスなスペックであっても、ほとんどの人はさほど
興味を持たないのではないかなー
 
それにもかかわらず、広告主は世界一や業界一を強調したがる。
2番目との差がほんのわずかであっても、
バーンとでっかく世界一を入れましょうと意気ごむ。
反対に、わずかの差で世界一に届かないと「これといって特徴が…
どうしましょう」と弱気になる。
電器メーカーの仕事をしていた頃、度々そんな場面に出くわしたものだ。
 
もちろん、自社の技術の結晶を世に知らしめたい気持ちは分かるし、
それは必要だと思う。しかし、そのレベルを数値や最小とか最大とか強調表現で
そのまま伝えたところで、欲しいとか知りたいという欲望と結びつくかというと
あまり期待できそうにない。
 
なぜなら、イメージしにくいから。そのサイズなり重さのレベルが
なんとなく分かっても、商品を使ったときのメリットが想像しにくいのである。
世界一薄いノートPC、マックブックエアーの薄さがイメージできるのは
数値でなく、封筒にも入るという演出があるからなのだ。
 
だいいち、小さいからスゴイとか、軽いから便利という表現で、
みんなが商品を欲しくなるのなら、コピーライターなんて必要ないのだ。
欲しいと思わせたいのなら、小さい、大きいということを言葉や
ビジュアルのアイデアで商品価値に変換して、欲望とつながなくてはいけない

そこが頭の使いどころであり、広告のプロたちはそれでご飯を食べている。
 
  
★今回のビックリマークなコピー。
 
 
手より小さくなった瞬間、
Video Cameraは荷物でなくなる。

 
 
ビクターのエブリオというビデオカメラのコピーより。
少し前、商品のWEBサイトで見かけた。
デジカメやビデオは、より小さいとか、より軽いとか、よりきれい
といったところでしのぎを削っているので、いつも最小とか最軽量、最薄など
という単語が出てくる。
(もちろん世界一~というお墨付きもくっつく場合も多い)
 
そうした表現では、商品が優れていることは分かるけれど、
もし自分が使うとどんなメリットがあるのか見えにくいのだ。だから、ここは
サービス精神がほしい。小さいということは、あなたにこんなイイことがあると
イメージさせたい
。それが商品価値というやつなのだ。それが伝わらないと、
欲しいなーとは思わないものだ。
 
たんに世界一とか数値のみで語るより、手のひらサイズと言ってみたり、
上のコピーのように荷物でなくなると言ったり、マックブックエアーのように
A4の封筒に入れてみたり…と使う人の立場にたって、想像力のスイッチを
押してあげたい
。数値や漠然とした表現では想像しにくいことを、
くっきりとイメージさせよう

 
 
ついでにもう一つ。
じゃあ他社にイチバンの座を奪われた場合は?
ウリが無くなったからあきらめる?ギブアップすることはない。
そんな時は戦い方を変えてみる。チャンピオンからチャレンジャーの
戦い方へスイッチ
する。
アウェイで勝てなくても引き分けにして、ホームで勝負するといった感じで。
 
たとえばアウェイのテーマが「小ささ」ならば、その差がわずかであれば、
これ以上小さいことが本当に大切なの?他にもあるんじゃない?と最小ということが
それほど重要でないことを言うとかね。
そして、ほかの優れた点(自社が優位に立てる点)で勝負すればいい。商品選びの
ポイントを他のことにスイッチするとかね。そうして受け手の興味のほこ先をそらす
 
自分の土俵に持ち込んで、競合商品の良さを消し、自分のところの商品の
良さを伝える
方法。これがホームで戦うということ。つねに優位な状況をつくりだそう。
 
たとえ一番と誇れることができなくても、クヨクヨしなくていい。
大きさなんて気にしちゃダメよ、あなたにはもっと素敵なものがあるじゃない♪
と言ってあげよう。(オネエ言葉で)
 
それではマックブックエアーのCMをどうぞ。
シンプルなアイデアながらThe world's thinnest notebook.という
タグライン(キャッチコピー)のイメージが強調されて分かりやすい。

 
 
弱者でも逆転できるコピーのアイデアが大盛り。 

「売る」コピー39の型/有田 憲史

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