スターバックスが、不倫体質に火をつける。
普段からスターバックスのコーヒーを
ほとんど飲まない僕でも、
スターバックスにないスターバックス!!
というコピーをみて、
ちょっと興味を持ったもんだ。
コンビ二専用の商品
「スターバックス・ディスカバリーズ」の
広告だ。ところがこの商品、品切れ店続出で
先週あたりから、ちょっと話題に
なっているようで、若手コピーライターにして
コンビニ専用コーヒー評論家?の吟遊さんは、
記事の中
で、心理学でいう「希少性の法則」を
使った戦略だとプンプンしている。
この法則は、人は手に入りくいもの、珍しいもの
といった希少価値が高いものがあると手に
入れたくなるというもので、マーケティングでは
よく使われる原理である。
限定仕様とか1日100個限定発売なんていう
販売方法はその代表的な例である。
スターバックスの件について、
真偽のほどは分からないが、
人は手に入りにくければ、入りにくいほど
ますます欲しくなることだけは確かなようだ。
世の中には、なにかと人の恋人や
結婚相手を欲しがる不倫体質の人が
いるが、あれも似たようなものである。
「この泥棒猫!」なんてむやみに
非難することはできないかもしれない。
いや、当事者以外は別だけどね。
★今回の!なコピー。
買えないマークニューソンMP3
キリンのチューハイ<氷結>のキャンペーン広告
より。
電車の中で見かけたのだが、この「買えない」という
言葉にいきなり反応してしまった。
買えない?買えないものをなぜ広告するのかと。
人の悲しい性である。そう、人は「希少性の法則」
という原理から抜けられないのだ。
<氷結>を買って応募すると、抽選で
MP3プレーヤーが当たるというよくある
キャンペーンだが、本来ならば賞品である
MP3プレーヤーのデザインをマークニューソン氏が
手がけたということに価値があるのだが、
コピーでは、圧倒的に「買えない」に価値がある。
これはマーケティングに効くコピーなのだ。
「買えない」と言われれば、
情けないくらいに素直に手に入れたいモードの
スイッチが押されてしまう。
つまりキャンペーンに参加したくなるように
させることが、この広告のねらいなのだ。
それがよく理解されているコピーだと思う。
ちなみにこのマークニューソン氏、auのデザインプロジェクト
でも携帯やケースのデザインを手がけている
プロダクトデザインに興味のあるかたは、
公式サイト
をご覧あれ。
昨日、近所のコンビニをのぞくと
話題の「スターバックス・ディスカバリーズ」は
いまだ品切れ中。
スターバックスにない、コンビニにもない、スターバックス!!
そんなコピーで広告を出してほしいものだ。
じゃあどこに売っているんだと、消費者の怒りの
炎に油を注ぎそうだが。
しかしあまり品切れが長く続くと
徐々にどうでもよくなってしまう。あなたはどうですか。
僕ですか?もう興味ないです。
ええ、ええ、すっかりないです。