ニッポンのオッパイ、その明暗 | ★コピーライターが思わず ! となったコピー。

ニッポンのオッパイ、その明暗

チャンピンズリーグ決勝トーナメント開幕。
ご贔屓マンチェスターUは、ホームでACミランに負け
がっくり。ルーニ-よ、ニステルローイよ。
今度は、アウェーでかましてくれ。

さぁ気をとり直して
オッパイについて書くぞ。

今週発売の<週刊新潮>の中吊り広告を見ていたら、
お母さんがペチャパイだから」という
フレーズが目に飛び込んできた。

しかし久しぶりに見たなぁ。
「ぺチャパイ」という言葉。
中学、高校以来である。

何か負け組みのごとき印象を
与える「貧乳」、
缶コーヒーの商品名みたいな
微乳」という表現に
いまいち馴染めずにいたのだが、
「ぺチャパイ」はみごと
私の心の琴線にふれた。ああ懐かしい。
よく女子に言ったものだ。

それはさておき、週刊新潮の記事。
さっそく本屋で立ちななめ読み。
内容は、女子中高生の
豊胸手術ブーム
について。

バストは遺伝するので、ぺチャパイなのは、
母のせいだということで手術を受ける
娘たちの理屈が述べられている。
そんな娘も娘だが、それに反対できない母親も
母親だ。

あたしがぺチャパイなのは、あんたのせい!」
なんて娘になじられる母親の気持ちを
想像するだけでオッパイ、いや心が痛む。

そんなニッポンのオッパイ事情に暗澹たるものを
感じながら、TVを見ていると…

今回の!なコピー。


胸がたくらんでいる。


ワコールの<デコルテメイクブラ>のCM
若いカップルがソファに座っている。
チラリと彼女を見ながら、「なんかいつもと違う」と男。
「どこらへんが…」とほんの少しうれしそうに彼女。
「どこってことないけど…」と言いながら視線は、
彼女の胸元へ。そこにはふっくら盛りあがったオッパイ

そんなうれしはずかし、胸がトクンとするCMだが、
最後の方に先のラブリーなコピーが現われる。

たくらんでいるのは胸でなく、彼女なのだが、
それを擬人化しているところにびんびんと
きた。思わず可愛い!と思った(萌え~とは絶対言わない)。
本当に胸がたくらんでいるようなのだ。

オッパイがふっくらと盛りあがって見えるのが、
この<デコルテメイクブラ>の特徴のようだ。
(メイクラブじゃないよ、ブラだよ)

CMに出ていたのが、
セクシーな大人の女性だったら、それほど
びんびんとこなかったであろう。

<デコルテメイクブラ>を着けたのが、
等身大の女性ということで
彼女の健気さがリアルに伝わってくる。
その微笑ましさに、すっかりオヤジの私は!となった。
(ふっくらオッパイも見れるしね)

まことにオッパイについての明と暗を
考えさせられた24時間であった。

ぺチャパイに悩む女性の気持ちを
推し量ることは難しいが、
親を責めるのはいかんよ。親を。
<デコルテメイクブラ>ではだめなのか。

そんなことを考えている前で、
消費者金融のCM。
ストーンズのビデオクリップみたいに
巨大な<ワカパイ>がのしのしと街を歩いている。
もちろん彼女にこのブラは必要ない。
だが、オッパイの大きさを親のせいにする
娘たちについてどう思うか?
(別に知りたくはないが。)

さて、オッパイという言葉は
何回出てきたでしょう?
3秒以内に答えなさい。

いち、に、さん!