さてと、フランスバスクの中心都市、バイヨンヌで食べたものをご紹介します。
バイヨンヌはバスク色が色濃く残っている街のため、
食べ物にもそれがよく表れていました。
見ているだけでテンション上がりすぎて、
食べ切れないのに、色々買いこんじゃいました。
市場前の朝市のガトーバスク屋さん。
ガトーバスクに入っていたり、
ガトーバスクは色々買ってみたけど、
市場の北側の橋のたもと、
小さい一人用サイズって感じで「BASQUE」って書いてあった。
ランチに訪れたのはここ、LE CHISTERA ル・システラ。
グランバイヨンヌの真ん中にあり、地元の人や観光客で賑わっています。
一人で食べてる客はいないが、一人旅、そんなことは全く気にせず入る。
食べたかったのはコレ、バスクの郷土料理Piperadeピぺラード。
フランスでいう昼の定食ムニュで、
スープとデザートもつくコースも15ユーロくらいでありましたが、
買い食いしまくっていたので、単品とワインを注文。
ピぺラードはバスク地方の伝統的な家庭料理。
トマト、ピーマン、にんにく、玉ねぎをオリーブオイルで炒め、
エスペレットの唐辛子を加えて煮た上に、溶き卵と合わせ、
さらにバイヨンヌ名産の生ハムを乗せたもの。
これは美味しい。とってもやさしい家庭の味って感じ。
バイヨンヌのハムも美味しいからなおさらだ。
お腹ふくれるからパンを食べないでおこうと思うのに、
ついついパンでソースをすくって食べてしまうくらい。
単品とワイン1杯で13~14ユーロ。お値段もやさしい。
今度行ったら、他のお料理も食べてみたい地元の食堂。
バイヨンヌは生ハムだけでなく、チョコレートも有名。
バイヨンヌはカカオが新大陸から持ち込まれた、フランスで最初の地。
そのせいか、バイヨンヌにはチョコレート屋さんがめちゃめちゃ多いのです。
私の泊まったホテルの前、
グランバイヨンヌのPort-Neuf 通りには、チョコ屋さんが多かった。
なかでもココ、1854年創業のCazenave カズナーヴェ。
テラス席やお店の奥はサロン・ド・テになっています。
夕方に行くと、結構なお客さんがいて、席が空くのを見計らって席確保。
名物Chocolat mousseux ショコラムス―を注文。
ムス―とは泡のこと、その名の通り泡立てたチョコレートです。
ふんわりと軽い泡で美味しい♪
マダムが持ってきたトレーには、
お代わりのショコラ、泡だてた生クリーム、お水、ナプキンが乗っています。
ショコラムス―はバタートーストと一緒に食べるのがおススメらしいのですが、
おやつには買い集めたガトーバスクを食べないといけないので、
今回は単品での注文にしました。
お店のチョコレートも創業当時から同じ製法で作り続けているらしく、
どれも繊細で美味しそうでした。
市場の隣にある、L RAUX リオネル・ローは
パリのフォションやエルメで修行した若手のショコラティエのお店。
1回には美しいケーキにチョコレート、
お土産にも使えるキャラメルなんかも売ってました。
ここの、唐辛子入りのチョコレートは美味しかったな。
2階はサロン・ド・テになっています。
ピエール・オテイザさんのお店です。
彼は20年前、絶滅の危機にあったフランスの地豚「バスク豚」を保護し、
今では3,000頭にまで復活させた第一人者と言われています。
ハムなども試食させてくれるし、いろんな缶詰、ビン詰め商品もあって楽しいです。
この日は土曜日ということもあり、閉まっているお店も多い。
ということで、バイヨンヌの夜は、
テンション上がりすぎて朝市で買いまくったバスク名産品をホテルで頂きました。
バイヨンヌハム、オッソーイラティというバスクの羊乳のチーズ。
サクランボジャムに、エスペレット産唐辛子入りのチョコに、ガトーバスク。
さあ、前日にボルドーのシャトーで買ったワインを開けようと思ったら、ガーン・・・
ホテルのフロントにワインオープナー借りるの忘れた。もうフロントは閉まっている・・・
このアテ天国を前に、ワインが飲めないなんてありえない!ってことで、
もう力ずくでコルクをボトルの中に押し込みましたよ。
その時の私、鬼の形相だったと思います(笑)。
欲の前に人は鬼になれることを実感した夜でした。
しかし、このサクランボジャムとオッソー・イラティは最高の組み合わせだったな。
翌朝はバイヨンヌ駅近く、サンテスプリ橋のたもとのパン屋さんで。
ガトーバスクは食べ過ぎてもう分からん(笑)。
クレープが美味しかったな。
駅からどこかに行く際に、おやつを買って乗り込むにはいいお店です。
フランスバスクの中心都市バイヨンヌ。
華やかさはないけど、バスク文化いっぱいの街。
そして、美味しいものもいっ~ぱいの街でした。