節分が過ぎ立春も過ぎた。春へ向かおうとしている2021年。
世の中は相変わらずゴタゴタしている。

  どこかの会長が
『女性が理事に増えると会議が長引く、
一人が手を挙げると私も私もと他の人も手をあげて意見を言う』
と言うようなことを言った。

  このおじいさん、私は少し同情的な目で見ていた。彼は体調芳しくなく、昨年には、報道記者に『開催の頃まで生きてるかわからないじゃないか』的なことを質問されていた。
  いくら何でもこんな質問は非道徳だと感じていた。

  しかし、最初に述べた
『会議長引く発言』
       民主主義において、質問や意見はたくさんあったほうが良いはずです。 

  いろんな疑問、考えをみんなが共有した上でより最善なものを選ぶことができるのが民主主義だと思うのです。

  意見も質問も出ない、そんな会議に意味などないのです、本来は。

  そこが一番問題なのだ。女性が云々もよくないけど、民主主義の核たる、多様な意見の尊さを、疎ましいと感じさせる発言の仕方をしていることが、大問題なのだ。

  問題が起きたとき、問題の本質は何かを見逃したらいけないと思う。 

  結論ありき、で会議をすることが多かったんだろうなと邪推したくなる。


  もちろん彼の中にいまだにか男尊女卑的な性格が内包されてることは見ていても否めない。
  だけど、この話で一番問題なのは、
人々の意見や疑問を軽視する姿勢なだと私は感じています。

  
  

   教養や礼節は幾つになっても大事ですね。