新年度が始まっての新しい試みとしては

公共のカウンセリングの仕事ができないかと思い、

 

公的な資格をとってみようかと

お友達の紹介で知った傾聴療法士という講座に

この4月から通い始めた。

 

 

これまでにNVC(非暴力コミュニケーション)という

コミュニケーション方法を知ってから

人との対話の仕方が変わって、

相手の話から聞こえてくる情報も変化してきた。

 

※NVCとは

NVC(Nonviolent Communication=非暴力コミュニケーション)とは、1970年代に、アメリカの臨床心理学者マーシャル・B・ローゼンバーグ博士によって体系化され、提唱された、自分の内と外に平和をつくるプロセスです。

家族や友人から、職場、組織、国際関係まであらゆる人間関係を、支配、対立、緊張、依存の関係から、自由で思いやりにあふれた、お互いを豊かにし合う関係へと変えることを可能にする考え方、話し方という「方法」であると同時に、私たちに「なんのために、どう生きるか」を問う、根源的な「意識」でもあります。

 

その変容の面白さに

当時のNVC講座や合宿などに立て続けに参加し、

 

さらに困窮するフィンランドの精神医療現場で生まれた

オープンダイアローグというという対話手法に出会い、

 

その多観点的視野の拡張を伴う

自己の理解と統合を手助けするというミラクルな手法に

大きな成果を得ることができた。

 

※オープン・ダイアローグ英語: Open Dialogue)とは、統合失調症に対する治療的介入の手法で、フィンランドの西ラップランド地方に位置するケロプダス病院のファミリー・セラピストを中心に、1980年代から実践されているものである[1]。「開かれた対話」と訳される[2]。統合失調症、うつ病引きこもりなどの治療に大きな成果をあげており[3]発達障害の治療法としても期待されている[4]

 

それらのスキルを学び個人セッションなどにも

活用したけれど、

 

 

いざ日常に落とし込めたかというと

普段家族とやり取りする会話は

やはり互いの考えや思いの押し付け合いで

 

 

相手の話を聞くというより

自分の話を、自分の考えを聞いてほしい

という要求やどっちが正しいかの討論に終わる。

 

 

反抗期をむかえた息子が

自分の意志や考えで失敗をしながらも

経験していこうという意欲を

 

母というやっかいな保護者は

 

自分の心配や恐れの為(自己満足)に

その芽を摘むようなことばかり言って

 

たまに交わすそれらの対話は

毎回険悪なムードで終わる。

 

 

本当に相手の話を聞くということは

自分の考えを引き下げて

全身全霊で相手の話に耳を傾けるということ。

 

 

ここがただの会話だったものが

つながりを接続して大きな輪の中の

ひとつのつながりのある物語に変化するの違い。

 

この傾聴療法士という手法は

 

松本文男氏が長年の研究と現場での実践をもって

『傾聴療法』という実技理論のもとに構築された。

 

この読本が非常に分かりやすくて実践的で素晴らしい。

 

発達心理学や生態的成長生理学だけでなく、

脳科学にまでいたって説明されているのがすごいっ!

 

しかもそれがこむつかしい学者論文ではなく、

 

一般の私たちに易しく理解できる

文章に落とし込んでるのが

人間存在のキャパの大きさを感じる。

 

それにしても先生は御年96歳とか言ってたかな~。
お耳も遠くなってきて、時々怒りっぽくなる(笑)

 

今度は先生が耳を傾けてもらう機会も必要かも。