スピンオフ編~東京都品川区戸越・江戸越えのお宮さま『戸越八幡神社』 | Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

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ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回はスピンオフ編。ビーフカツやその他の食べ物からは離れ、これまでの国内外の旅などで印象に残っているスポットなどをご紹介します。今日は、東京都品川区戸越の『戸越八幡神社』です。

 

 

最寄駅は

都営地下鉄浅草線

『戸越』。

 

 

ショートカットもありますが

まずは『戸越銀座商店街』に入り

賑わいを楽しみます。

 

 

駅から徒歩5分

『村社 八幡神社』と書かれた石柱と

一の鳥居が現れます。

 

『村社』は

明治時代に制定された

神社社格の一つで

村の鎮守社など小規模な神社のことです。

 

1945(昭和20)年に

社格制度は廃止されましたが

当時全国にあった約11万の神社のうち

4万5000社近くが村社だったそうです。

 

戸越八幡神社も

旧戸越村の鎮守社の村社でした。

 

 

1526(大永6)年

諸国を行脚していた行永法師が

戸越村の池で

誉田別命(応神天皇=八幡神)の神体を

見つけたことから草庵を編み

京都の岩清水八幡宮から

分霊を勧請し祀ったのが創建になります。

 

人々が祈願するとたちまちに叶ったため

この草庵は

成就庵と呼ばれるようになりました。

 

1593(文禄元)年

別当寺の行慶寺開祖の念誉が

成就庵に八幡神社を建立し

1688(元禄元)年に現在地に移転しました。

 

 

参道には

ショーケースがいくつも置かれていました。

 

 

お雛様の貝合わせや

姫羽子板など

お節句に関係する品々が展示されていました。

 

 

一の鳥居に次いで

対の灯篭がありますが

ちょっと変わっています。

 

 

向かって左の灯篭には

阿形の跳び狛犬が。

 

 

右側に灯篭には

少し経年劣化していますが

吽形の跳び狛犬が。

 

跳び狛犬が施された灯篭

私は初めて見ました。

 

 

社務所の隣には

立派な手水舎があります。

 

 

素晴らしい龍頭です。

 

 

手水舎の先には

対の狛犬が社殿を護っています。

 

 

向かって右側には

口を開けた阿形の子取り。

 

左右に2頭の子を抱える

珍しい形態です。

 

 

左側には

口を閉じた吽形の玉取りが

・・・あれ?なんか変です。

 

 

玉取りかと思ったら

こちらも子取りでした。

 

対が共に子取り

これも初めて見ました。

 

 

拝殿の右側にある神楽殿

何か飾られています。

 

 

七段飾りの雛人形

3月末の訪問でしたが

いつまで飾られているかは不明です。

 

 

神楽殿の隣には

神輿蔵があります。

 

普段は閉まっている筈ですが

扉が開いています。

 

 

立派な宮神輿を

目の当たりにすることができました。

 

 

それでは参拝へ

と拝殿に向かいましたところ

『仮拝所』になっています。

 

 

現在の社殿は

拝殿と本殿が続く権現造りで

1855(安政2)年に再建されたものですが

現在、鎮座500年の2026年に向けて

改修工事が行われていて

社殿内への立ち入りはできません。

 

 

仮拝所の両脇には

品川区内で最も古いとされる

石造の狛犬があります。

 

1746(延享3)年に

戸越村の村人が奉納したもので

台座に刻まれた207人の名前により

当時のほとんど全ての村民の氏名を

把握できる貴重なものです。

 

拝殿に向かって右側には

大きく口を開けた阿形の獅子が。

 

 

左側には

口を閉じ歯をむき出しにした

吽形の狛犬が置かれています。

 

 

この神社で忘れてはならないのが

『戸越の地名の起り』の石碑。

 

戸越八幡神社の前身である

成就庵の評判を詠った古歌が刻まれています。

 

~江戸越えて 清水の上の成就庵 

ねがひの糸の とけぬ日はなし~

 

この古歌に詠まれた『江戸越』が

エドゴエ~トゴエ~トゴシと音変化し

現在の地名になったそうです。

 

 

石碑の前に

小さな置物が2体ありました。

 

よく見ると

2体とも大黒様です。

 

 

神楽殿に戻ると

こちらにも大黒様。

 

隣には

ガッツポーズの恵比寿様まで。

 

品川区内には

『東海七福神』と『荏原七福神』がありますが

戸越八幡神社はどちらにも入っていません。

 

 

参道に戻ると

またまた不思議なものを見つけました。

 

改修事業の寄進礼板に隠れていますが

通常は参道からよく見えるそうです。

 

 

手前には

観音様のお顔が彫られて石が。

 

恐らく石仏だったものの

一部なのだと思いますが

詳細は不明です。

 

いろいろ調べましたが全くわかりません

・・・ご存じの方がいらっしゃいましたら

ご教示ください。

 

 

観音様のお顔の奥には

バスケットボールとラグビーの

ボールのような石が2個。

 

こちらは『さし石』

力石と呼ばれることもあり

若者たちの力試しに使われました。

 

 

社務所の脇で

布袋様を見つけました。

 

これで

七福神の3神

・・・ひょっとしてあと4神もどこかに

と思い探しましたが

見つかりませんでした。

 

 

拝殿や稲荷社、春日社は

参拝できませんでしたが

不思議な狛犬や置物など

堪能することができました。

 

戸越八幡神社

東京都品川区戸越2-6-23

 

次回は、本日15:00にオンストリート編。過去の旅などで脳裡に焼き付いている街角の光景をご紹介します。テーマは、アイルランド・ダブリン市です。