「バッ・ツンッ!!!」
もの凄い衝撃と共に突然、真っ暗になった。
一瞬、何が起きたのか分からなかった。
慌ててメガネをかけたが、何も見えない。
枕元の懐中電灯を付けて、おそるおそる壁づたいに窓際まで這って行く。
カーテンの隙間から外を覗く。
一寸の光も無い。
境界線も無い。
視界のどこまでもが暗闇。
こんな世界があるものなのか…。
まるで世界の終わりか、宇宙の始まりか…。
しばし呆然となり、我に返る。
また地震でも起きたのか?
滅多に付けないTVのリモコンを探す。
『落ち着け、おちつけ、大丈夫だ…』
そう自分に言い聞かせながら、本棚の上に置いてあった、リモコンのスイッチを入れる。
「ボッカーン‼️」
『はっ!?』
爆発した!?…なんで爆発!?
全く訳が分からなかった。
プスプスと燻る黒い箱。
旧友のテレビ君…。
「ビー!ビー!ビー!」
携帯電話の警報音に飛び上がる。
今度は何だ…!?
液晶画面が光ってる。
『EBS』
「ド~ン!ド~ン!!」
地鳴りが外から伝わる。
火山かミサイルか?
とうとう来たのか…。
覚悟を決めて外を見た。
『えっ…』
大輪の…花火じゃん。
UFO…?まで飛んじゃってるし……
ポカーン………………………………
「ド~ン!!」
「ド~ン!!!」
「ドド~ン!!!!」
おしまい