究極の選択 | ひとりっこの両親在宅介護ブログ(施設入所後)

ひとりっこの両親在宅介護ブログ(施設入所後)

娘に迷惑をかけまいと、老老・認認介護で限界まで二人暮らしを頑張った両親。でも、遂に限界突破。仕方なく実家に戻ってきて始めた在宅介護。一人っ子のため否応なくやらざる負えない。
平成27年4月じーじは旅立ちました。令和2年1月末、ばーば特養入所しました。

昨日はめでたい敬老の日。

我が家のばーばは、二泊三日のショートを終え、昨日の朝、家に帰ってきました。

ばーばのショート中は、台風接近の最中、女子ゴルフの大会、マンシングウェア東海クラシックを観に行ったり、地区の運動会に参加したり、旦那と二人で休日を楽しんでいました。

ショートから帰宅したばーばは、なんだか不機嫌。

ショート中も不機嫌で、朝食後の服薬も手こずったそう。

わかりますけどね。

「なんで、私が施設に二泊三日も泊まらなきゃいけないんだ」
って怒ってるんですよね。

そして、自分が生きるためには絶対逆らってはいけない存在である娘には、その不機嫌さをぶつけることは無いのだけれど、施設の職員さんには上から目線の態度をとるばーば。

やれやれです。


今朝、スマホを開き目に付いたYahoo!ニュース。

増加する認知症患者の身体拘束

家に帰りたいと、ベッドの柵を乗り越えようとするなど、転倒の危険性があるから「抑制」として身体拘束する。

わかります。

認知症患者の抵抗する力は、ものすごく強い。

人手も足りない病院や施設。

それでも、自分の親が、家族が、ベッドの柵に手足を縛られている姿を見て、どう思いますか?

薬による「抑制」も同じ。

意識が朦朧とするほど薬を飲まされて、身体の動きを抑制する。

患者の人間としての「尊厳」か、転倒・骨折のリスクを避けるための「抑制」か。

究極の選択。

私は、じーじの介護中、まさにこの究極の選択を迫られた。

私が選択した答えは、入院をたった1日で打ち切り、在宅で治療・介護すること。

そして、二度と入院はさせず、家で看取ることに決めた。

しかし、認知症患者の在宅での介護は、介護者に負担がかかり、ストレスが増大する。

時には怒りが爆発し、じーじに手を挙げることもしばしばだった。

病院のベッドで身体拘束される日々か?

自宅で娘に引っ叩かれる日々か?

これもまた、究極の選択。

自宅での介護は、行き詰まれば「介護殺人」の危険性もある。

これは、一番避けなければならない。

そうなると、病院での身体拘束は「有り」なのか?

結局、正解は無い。

たまたま、我が家のじーじは、段々と身体が弱り、自宅で看取ることができた。

これは、運とタイミングが良かっただけ。

朝から、考え込んでしまいました。



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