昨日はめでたい敬老の日。
我が家のばーばは、二泊三日のショートを終え、昨日の朝、家に帰ってきました。
ばーばのショート中は、台風接近の最中、女子ゴルフの大会、マンシングウェア東海クラシックを観に行ったり、地区の運動会に参加したり、旦那と二人で休日を楽しんでいました。
ショートから帰宅したばーばは、なんだか不機嫌。
ショート中も不機嫌で、朝食後の服薬も手こずったそう。
わかりますけどね。
「なんで、私が施設に二泊三日も泊まらなきゃいけないんだ」
って怒ってるんですよね。
そして、自分が生きるためには絶対逆らってはいけない存在である娘には、その不機嫌さをぶつけることは無いのだけれど、施設の職員さんには上から目線の態度をとるばーば。
やれやれです。
今朝、スマホを開き目に付いたYahoo!ニュース。
家に帰りたいと、ベッドの柵を乗り越えようとするなど、転倒の危険性があるから「抑制」として身体拘束する。
わかります。
認知症患者の抵抗する力は、ものすごく強い。
人手も足りない病院や施設。
それでも、自分の親が、家族が、ベッドの柵に手足を縛られている姿を見て、どう思いますか?
薬による「抑制」も同じ。
意識が朦朧とするほど薬を飲まされて、身体の動きを抑制する。
患者の人間としての「尊厳」か、転倒・骨折のリスクを避けるための「抑制」か。
究極の選択。
私は、じーじの介護中、まさにこの究極の選択を迫られた。
私が選択した答えは、入院をたった1日で打ち切り、在宅で治療・介護すること。
そして、二度と入院はさせず、家で看取ることに決めた。
しかし、認知症患者の在宅での介護は、介護者に負担がかかり、ストレスが増大する。
時には怒りが爆発し、じーじに手を挙げることもしばしばだった。
病院のベッドで身体拘束される日々か?
自宅で娘に引っ叩かれる日々か?
これもまた、究極の選択。
自宅での介護は、行き詰まれば「介護殺人」の危険性もある。
これは、一番避けなければならない。
そうなると、病院での身体拘束は「有り」なのか?
結局、正解は無い。
たまたま、我が家のじーじは、段々と身体が弱り、自宅で看取ることができた。