
正恩氏、東京五輪開会式に出席?競技参加を初の表明「必ず」

北朝鮮が、2020年の東京五輪と22年の北京冬季五輪に参加する意向を初めて表明した。
金正恩朝鮮労働党委員長は30日、訪朝した国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長と平壌で会談。
北朝鮮側は両五輪に「必ず参加する」と表明したことを受け、正恩氏はバッハ氏に参加を「全面的に支持する」と述べた。
バッハ氏が31日、平壌からの帰途、経由地の北京で報道陣に明かした。
北朝鮮はこのところ、対外活動を活発化させている。
正恩氏は3月25~28日に初の外遊として中国を訪問し、習近平国家主席と会談。
4月27日には南北首脳会談が決定しており、5月には史上初の米朝首脳会談が開催される見通しになっている。
北朝鮮は2月の平昌五輪に、No・2の金永南最高人民会議常任委員長を派遣。
融和姿勢を国際社会にアピールした。
夏季五輪は世界最大級の注目度を集めるだけに、正恩氏が来日し、開会式などに出席する可能性も否定できない。
拉致問題や核・ミサイル問題など外交上の懸案が山積みの中、日本は北朝鮮のVIP、選手団、応援団の受け入れなどの対応を迫られることになる。
前回の東京五輪(64年)にも北朝鮮は、参加予定だった。
当時、北朝鮮はIOCと対立。
選手らは船で新潟に到着したが、開会前日に帰国した。
朝鮮半島情勢が歴史的な転換点を迎えている中、日本政府は「非核化の意思を明確にしないで“対話だ、対話だ”と言っているだけ」(河野太郎外相)などと懐疑的な姿勢を崩さない。
日米との交渉が全てうまくいき、ハードルを越えることができれば正恩氏が日本に来るかもしれない。
北朝鮮問題の今後の進捗状況によっては、金委員長のオリンピックに伴う訪日もゼロではなくなる。
北朝鮮側は、費用負担等を求めて来ると同時に、拉致被害者の日本帰国も取引材料にしてくるのではないだろうか。
また、金委員長が来日する場合、陸路は無いし航空機での移動は安全面を考え北朝鮮側が拒否するだろう。
残るは海路、つまり万景峰号の入港を認めることになる。
平昌五輪の際、様々な特例を出した韓国政府の北朝鮮対応に批判をしていた日本に、ブーメランのように批判が返ってくる状況も考えられる。
何れにしても、東京五輪までに北朝鮮問題がどう動くかに掛かっている。