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恋愛小説『Lover's key』

#2-3 気になる立ち話(yua's side)






結局その日の合コンは大盛況で。



終電も無くなってしまったから、場所を変えて朝まで飲むことになってしまった。



(あ、、、家に電話しないと。。。)



別のお店に到着後、すぐに私は母親に友達の家に泊まると嘘の連絡をした。



・・・この手の嘘は毎度緊張する。



うちは母子家庭だから、本当は心配かけるようなことはしたくないんだけど…。



そう思いながら席に戻ったものの、ちょっと外の風に当たりたくなってまた一人で店の外に出た。



すると。



それに気づいていたのか、あとから進一も出てきてくれた。



「大丈夫??疲れちゃった?」



心配そうに私を見る進一。



「あ、、大丈夫だよ。何も言わずに外に出てごめんね…」



私はまださっきの立ち話のことが少し気になっていた。



立ち聞きなんて悪かったけど、でも何の話してたか知りたい。今なら2人きりだし、思い切って聞いてみようか。



そう思ってたら、進一が突然切り出した。



「…ここはもう皆に任せて、俺達だけ抜けようか?」



「…えっ?」



思ってもみなかった言葉に私は目を見開いていると。



「せっかくだから2人だけで一緒に居たいし」



そう言いながら、進一は照れくさそうに微笑んだ。



2人だけで一緒にいたい…。その言葉はとても、とても嬉しくて。



私ももちろん同じ気持ちだったから迷わずこくんと頷いた。



「じゃ、戻ると色々面倒だから、このまま抜けよう。カバンとか持ってるよね?」



私がもう一度こくんと頷くと、進一は携帯を開いて友達のひとりにメールを入れた。








・・・ところで。



抜けるって・・・どこに行くんだろう??



私はドキドキしながら進一の言葉を待っていると。







「メールしといたからもう大丈夫。…えっと……じゃぁ、どっか泊まれるとこ探そうか…」



その言葉に、私の心臓はドクンと大きく跳ねた。



・・・やっぱり・・・、そうだよね・・・。



言葉で聞いたら更に緊張が押し寄せてきて。



進一とはキスはすでに何度もしていたけど、まだ“そういう関係”になったことはなかった。



っていうか…。



彼氏が居たことの無い私には人生で初めての出来事で…。



ついに“そうなる”のかと思うと、緊張でさっき進一に聞こうと思ってたことはすっかり頭から吹っ飛んでしまった。







───この時。



もし自分の気持ちに余裕があってきちんと進一に訊ねていたら、私どうなってたかな…。



当時だったらまだ、聞く耳を持つ余裕があったかも知れない…と。



今は本当にそう思うんだ。





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