「鈴木くん、勝負しよう。」
自称パーフェクトな主人公に
ライバル登場! ?
パーフェクトな児童会長・彰吾のひみつは、
変人理科教師、キリン先生が、じつは父親であることだ。
そんな彰吾に、ライバルがあらわれる!
彰吾は、ひみつを守りながら、
事件を解決できるのか!
科学×ミステリー! 人気シリーズ 第3弾。
隣の小学校の児童会長といいあいになり、ジュースの売り上げ本数対決をすることになった彰吾。ライバルよりジュースを冷やすには? <ジュースひえひえ事件>
急にスライムが溶けてしまい、泣きやまない二年生。原因をつきとめて、笑顔をとりもどせるか?<スライムどろどろ事件>
クラスの畑で育てていたニラを、ほりかえしたのはだれ? そして、その理由とは? <夏のニラ畑事件>
ライバルと再会した彰吾。正確すぎる星空の絵にかくされたひみつとは?<星空キャンプ事件 >
の4話を収録。
●感想レビュー
2巻が貸し出し中だったので3巻である本書を読みましたが、飛ばし読みでも楽しめました!
主人公はあいからずのタカビーですが、謎解きを解明する頭脳明晰さは否定できません。
主人公のライバルが登場し、似た者同士という事でジュースの売上本数で勝負をするなど『児童書らしい勝負』を繰り広げます。
『商品であるジュースを冷やしておいた冷蔵庫が故障!』というトラブルは相手ではなく、偶然の産物というのが児童書らしい。
(大人が登場人物であればイヤらしい敵キャラがコンセントを抜いているはず(笑))
なんとか冷やす為に凝固熱、気化熱を浸かってジュースの温度を下げますが、『氷に塩を入れると下がる理由は気化熱』というのが科学ネタらしい・・・命運を分けたのが塩と砂糖。
どちらも氷を解かす時間を早め、ジュースの温度を下げますが砂糖ではベトベトになり、蟻が集まってしまった。
そんなオチも爽快!
作ったスライムが液状になった!
にら畑を荒らしたのは・・・(理由は昔に水仙が植えられていてニラと区別がつかなかった)
表題でもある『星空キャンプ』ではライバルに主人公の秘密(キリン先生が父親である事)がバレてしまいます。
もしかしたら小学生キャラで秘密がバレたのは彼が初かもしれません。
しかし、主人公が星空観察での『曇空になったのに説明だけ受けた星座が感想文にあるのは変』という部分を指摘し、彼が主人公のゲームを勝手にやっていた事を暴き、お互いに似た者同士である事を知り、友達になったオチは良かったです。
1巻の『しゃべる人体模型』な『学校の怪談ネタ』はなかったですし、少し科学が押しつけがましい感じもありましたが、児童書ですしね~そこはフィクションとして楽しみたいです。