研究するのは大好きなのだけど
研究していると楽しいことばかりじゃなく、つらいこともある
一番つらい瞬間は
投稿した論文の査読結果がリジェクト reject で返ってきた時
結果を見て、涙涙、その日一日、心はどん底
何もする気になれない
それぐらい落ち込む
博士課程の大学院生時代
修了要件の一つは
国際誌(海外のジャーナル もちろん英語)に論文がアクセプトされること
大学受験レベル?から、英語で論文を書くレベルに一気に上げないといけない
もちろん英語は校正会社の力を得て、正しく通じるものに直して投稿するが
大学院の入学説明会の際に
修了要件を聞き 「ええ~、国際誌にアクセプト…」 と気が遠くなった
千里の山も一歩から
研究をし、論文をまずは日本語で考え、それから英語に
最初から英語で論文を書く方が多いのだろうけど、初心者の私にはとても無理
最初は、一文、一文を英語に
「今日は、方法の対象者のところを英語にするぞ」
そんなレベル
自分で英語の論文を書くのにほぼ1か月かかり
さらに、校正会社とのやり取りで数か月
やっとのことで投稿するジャーナルを決め、いざ投稿
海外のジャーナルからの返事は早い
投稿後数日で返事が来る場合は、査読にも回してもらえずリジェクト reject のことが多い
reject つまり 「あなたの論文は、うちのジャーナルには載せられませんよ」 ということ
rejectになると、同じジャーナルにこの研究についての再投稿はできない
修正して、他のジャーナルに投稿しなければならない
ジャーナルにもよるが、たいてい査読を経て返事が返ってくるのは 4~6週間後
時差があるから、返事は夜中が多い
ある日の夜中、携帯にメールあり(大学院のメールを携帯に転送)
見ると、ジャーナルからの返事
”reject”
ええ~、気持ちはいっきに地獄に
涙が止まらない
気持ちを切り替えて次に進まないといけないのだけど、人間そんなに強くない
数日は気持ちを引きずってしまう
数日して、結果を直視できるように
rejectながらも、査読者からのコメントを頂けているので、それを読み、修正作業へ
reject を経験しない研究者なんていない
講演会の聴講に行ったときに聞いた一言を思い出す
研究って、つらいこともあるけど、精神面も鍛えられる
論文を投稿し reject と落ち込んでいる方が、もしこの記事を見られていたら
あなただけじゃないんだよって言いたい
千里の山も一歩から
あきらめず、一歩ずつ進めば何とかなるから