2度目のバレッタでは、騎士団長の宮殿を見ようとしたら、改修工事中で3つのうち1つの部屋しか見学できないと言われたので、「カーサ・ロッカ・ピッコラ」という貴族の館へ行きました。
ここは9代目当主が暮らす館の一部が公開されているもので、以前からドラマ「ダウントン・アビー」に使われたような貴族の館を見たいと思っていたら、こんな所で実現しました。
しかもダウントンの館は撮影禁止ですが、今回は好きなだけ写真を撮れたので、とても嬉しかったです。
入場料は9.5ユーロ(約1554円)で、日本語翻訳付き資料の貸し出しもありました。
応接間や寝室、書斎に倉庫や礼拝室もあり、暖炉には火が点いていました。
1918年にできた夏のダイニングルームからは、中庭を眺めることができますが、水不足に悩むバレッタでは、通常は個人の家に庭園を造る許可は下りないので、このように現存するプライベートガーデンは3つしかないそうです。
中庭に出ると、本物のオウムが繋がれていました。
そして衝撃的だったのが、地下シェルターの存在です。第二次世界大戦中は、避難所として100人以上を収容することができたそうです。
常に近隣諸国からの侵略を受けてきたマルタでは、華麗な貴族の館にも堅固なシェルターが備えてられているというのを目の当たりにして、歴史的な背景について考えると感慨深かったです。