5月病のせいか大混雑だったクリニックもここにきて平穏を取り戻しましたが、みなさまはいかがお過ごしでしょうか。

 

前回の「正しさを求めると苦しくなる」は、多くの方に読んでいただき、ありがとうございました。

 

先日もテレビから「正解はない」というコメントが聞こえてきて、思わず「そうそう、正解を求める人が多いけど、正解なんてないんだよね」と相づちをうってしまいました。

 

さて、今月の『PHPスペシャル』、テーマは「ためこまない練習」。私の連載「働く女性のための相談室」のお悩みは、会社に紹介した友人の働きぶりがいまいちで困っているというもの。

 

仕事でもプライベートでも、誰かを紹介するって、「うまくいったらいいな」という期待もありますが、「うまくいかなかったらどうしよう」という不安や緊張もありますよね。

 

うまくいけばこんなに嬉しいことはないのですが、問題はそうでなかったとき。

 

でも、うまくいかなかったとしても責任はありません。本当に合うかどうかは、いろいろ試してみないとわからないものだからです。

 

そんなことは紹介された人も充分わかっていること。引き合わせてもらった先は、当人同士の問題です。だから、あまり気にしすぎないで大丈夫という回答をしました。

 

私も仕事やプライベートで紹介をしてもらった経験があります。うまくいったこともいかなかったこともありますが、うまくいったときは感謝してお礼を伝え、うまくいかなかったときも紹介してもらったことに感謝してお礼を伝えます。紹介する手間暇を考えたら、その行為自体がありがたいことで、結果がよければラッキーくらいのかんじでいいのでは。

 

ご相談でも、責任感が強すぎて相手の責任まで自分のことのように感じてしまう人が少なくないですが、これには境界の問題があります。相手の問題を自分の問題に感じたり、相手の責任を奪ってしまうのは境界の侵害、過干渉、お節介すぎです。

 

「私は私、あなたはあなた。」、これが自律した大人の関係です。冷たいと感じるかたは注意しましょう。