毎週月曜日の「恋愛テクニック」は、「カップル・カウンセリング」と題しまして、パートナーとの関係をより良いものにするため、「男性心理」「女性心理」を紐解きながら、さまざまなご提案をさせていただいています。
恋愛・夫婦問題で悩んでいらっしゃる方、パートナーをみつけようと思っている方、現在の、また将来の結婚生活に、役立つご提案を発信してまいります。
担当は、池尾昌紀・池尾千里の夫婦カウンセラー。毎週交代で発信していきます。
今週は、池尾昌紀が担当です。どうぞよろしくお願いします。
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◎2022年7月24日(日)10:00~18:00
◎講師:池尾昌紀・池尾千里
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お待たせしました。
本日の記事をお届けします。
カウンセリングで恋愛相談を伺っている時に、ご相談くださっている方に
「あなたはとても優しい方ですね」
とお伝えすると
「優しいと言われても嬉しくありません」
と言われることがよくあります。
そうした場合、私は「そう言われても嬉しくないですよね」と自分で言っておきながら、そんな風にお話することになります。
どうして優しいと嬉しくないのか。
それは「優しいと損をする」と感じている場合があるからなのです。
恋愛において「優しいと損をする」と感じている方は、そもそも、仕事や友達関係においてそう感じている方が多いようです。
例えば、職場の同僚が仕事であまりにも余裕がないと、自分に余裕がないのに手伝ってしまい、自分自身の余裕がなくなって苦しくなった、とか。
似たようなことが恋愛においても起こったりするのですね。
優しすぎると言われるほどの心の持ち主は、「遠慮」が大きい方が多いのではないでしょうか。
遠慮が大きいということは、自分の気持ちは一旦横に置いておくことをしてしまいがちです。
すると、自分のことは後回しにして人のことを心配してしまう、なんてことをやってしまいます。
他の人の仕事を手伝うのも、こういうところからきていたりするのです。
あるいは、自分の気持ちが言うのが苦手になったりもします。
すると、恋愛においては、例えばデートの場所や食べたいものを決める時に、自分より相手の好みを優先してしまうとか、相手の状態を見て自分が言いたいこと我慢するとか、そんなことをしてしまいます。
このやり方で恋愛を続けていくと、自分自身もどんどん苦しくなっていくし、すると付き合っている相手も「自分といても嬉しくないのかな、楽しくないのかな」と感じて、本当は大好きなのに、その好きが伝わらずに、相手が去っていってしまう、なんてことも起こり得ます。
この優しすぎるからこそ生まれる遠慮。
どうしてこうしたことが起こってしまうのでしょう。
遠慮が大きくなってしまう理由は「自分には価値がない」という誤解を持っていることがあるのです。
例えば、幼少期に親が忙しかったり苦労したりしている環境だった場合、誰もが子ども心になんとか親を助けたいと思っています。
ところが親の仕事を手伝う、いいアドバイスをする、みたいな役に立つことは難しい。
なぜなら子どもだから幼すぎるからです。
ところが、幼い心ではそうは思えず、自分に力がないから、良い子じゃないから役に立てないのだ、と誤解してしまうことが多いように思います。
すると、この誤解を大人になっても持ち続けることになり「価値がない自分は邪魔にならないように隠れていた方がいい」とか「自分のことより人のことを助けるような良い人にならないと価値が持てない」と思うようになり、遠慮が大きくなる、自分を後回しにしてしまう、ということが起こったりするのですね。
ここで考えていただきたいのは、子ども時代から今に至るまで、こんな風に感じて人のために自分の気持ちを押し殺したり、手伝ったりする人間に本当に価値がないのか、ということなんです。
どれほどあなたは優しく愛情深い人なのか。
それに気づいていただきたいのですね。
「優しすぎると損をする」のは「自分に価値を感じないで行動する時」なのです。
本当に自分の中にある愛と優しさを感じられるようになればなるほど、自分にも優しくしながら、人にも優しくできるようになります。
そんな人は誰からも好かれるし、だから恋愛もうまくいくようになるはずなのです。
こんな視点で自分のことを見つめ直してみてください。
今回の記事が少しでもお役に立てれば幸いです。