毎週月曜日の「恋愛テクニック」は、「カップル・カウンセリング」と題しまして、パートナーとの関係をより良いものにするため、「男性心理」「女性心理」を紐解きながら、さまざまなご提案をさせていただいています。
恋愛・夫婦問題で悩んでいらっしゃる方、パートナーをみつけようと思っている方、現在の、また将来の結婚生活に、役立つご提案を発信してまいります。
担当は、池尾昌紀・池尾千里の夫婦カウンセラー。毎週交代で発信していきます。
今週は、池尾昌紀が担当です。どうぞよろしくお願いします。
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お待たせしました。
本日の記事をお届けします。
恋愛相談の中で、年下の彼との交際についてのお話を伺うことがあります。
いろいろなケースがありますが、私がご相談者さんに対して
「あなたは自分の価値を低くしすぎてませんか？」
こんな問いかけをさせていただくことが多いです。
それは、問題の大元になっているのが自分の価値を感じられなくなっていることが多いからなのです。
例えばこんなご相談
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私は３５歳、彼は３０歳。付き合って３年になります。
最近、彼に対してのイライラが止まりません。
彼は物事に対して楽観的すぎて、それがいい加減な態度に感じることが多いのです。
何かある度に「なんとかなるさ」と言うので、いつも誤魔化してる、真剣に向き合ってくれないように感じます。
そのことで彼を責めると「そんなに頻繁に『なんとかなる』とは言ってない」と怒ります。
友達にそのことを言うと「彼はあなたのことを大切にしてるし、将来のことも考えてくれてるじゃない」とたしなめられます。
元々はのんびりして優しいところが好きだったのに、こんな風に腹が立つのは私の心が狭いからなのでしょうか。
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何かにつけて「なんとかなるさ」と彼に言われたら、腹が立つのは当たり前ですよね。
でも、このご相談のポイントは、このことを彼に言うと「そんなに頻繁に言ってない」と反論があることです。
実際に彼は度々この言葉を口に出しているかもしれませんし、それを誤魔化しているか、本当に気づいていないか、彼に落ち度がある可能性もあります。
しかしながら、彼の主張が正しくて「なんとかなる」発言は時々しか出てこない、場合によっては、最近は全く使っていないこともあり得るのです。
もしそうだとしたら、どうして彼女は頻繁にこの言葉を言われていると感じるのでしょう。
それは、例えば「彼は私のことを大切に考えていない、いい加減にしか思ってくれていないのではないか」という疑いを持っていると、彼の言動を適当に扱われていることに結びつけてしまう場合があります。
これは不安が大きい時には、何を見ても不安に感じてしまうようなもの。
すると、友達から彼に大切にしてくれていることを伝えられても、なかなか信じられなくなってしまいます。
まずは彼の言動を一旦よそに置いておいて、自分自身の内面を整理するところから始めていくことで、この不安の正体と対処法がみえてきます。
◇大切にされていないと感じるにはきちんとした理由がある
ご相談者さんはイライラする自分の心が狭いのではないかと自分のことを責めてしまっています。
それは無理もないのですが、イライラするのには理由があります。
元になっているのが自分が大切にされていないという不安だとしたら、その不安を持つのにきちんとした理由があるのです。
ですから、自分の心を整理するのに大切なのは
「イライラするのも不安になるのも、きちんとした理由があってのことらしい」
と自分を責めるのをやめることなんです。
その上で、その理由を探っていきます。
今回のご相談では彼へのイライラが「最近」であることも理由を知る手がかりになる可能性があります。
付き合い始めた時の二人の年齢は３２歳と２７歳。
この頃は気にならなかったのに、最近気になるようになったというのは、３年経つのに結婚の話が彼から出てこないのかもしれません。
彼は元々のんびりしていて楽天家だとすると、結婚についてものんびりと考えていて、具体的に進めていく意思がないように感じてしまうのも無理からぬことです。
もしそうだとしたら、彼が時々発する
「なんとかなるさ」
という言葉は、結婚もそのうち勝手に進んでいくだろう等のような、結婚について真摯に向き合ってない発言に感じてしまうこともあります。
年齢的にも結婚を意識するのは自然なことで、なのに彼がのんびりしていたら不安になってイライラしてもある意味それは当然のことなのです。
◇自分の価値を改めて気づき直すチャンスととらえてみよう
彼が結婚に対してのんびりしているのではないか、という思いがあるとしたら、それは自分のことを大切に考えてくれていない、気持ちをわかってくれていないと感じてしまうのも無理はありません。
しかしながら、それは本当なのか、という視点を持つことが大切になってきます。
彼に直接聞けたらいいのですが、それが難しい場合も多いですので、ここはアドバイスをくれている友達を頼る時です。
お友達の発言に「（彼は）将来のことを考えてくれている」とあるのがポイント。
これは友達から見ると、彼が二人の将来を考えていることがわかっている可能性があります。
実際にどうしてそう感じたのかをお友達に聞いてみましょう。
すると具体的に彼が将来を考えていることがわかる話が聞けるかもしれません。
その後で彼に聞いてみるチャレンジをしてみましょう。
友達の話を聞いた後からのほうが、彼に直接この話を切り出すことがしやすくなります。
そして最も大切なことは
「自分の価値を改めて気づき直すチャンス」
という視点を持つことです。
彼から大切にされてないという不安を抱えている時は、自分に価値を感じることができていません。
自分には価値がないから愛されないのだ、と感じてしまっているから、全てがそう見えて感じてきてしまうのです。
自分の価値を取り戻せば、不安も減りイライラも減ります。
自己価値は自分では気づくことが難しいものです。
まずは先の友達に聞いてみましょう。
そして、彼にも聞いてみましょう。
あなたの良さを自ら知れば知るほど不安は減り、彼から大切にされている、愛されていることがわかります。
そうすることで、二人の将来について彼と一緒に語り合うことがやりやすくなり、彼の本当の気持ちを知って、具体的に将来に向かって進めていくことを『二人で』やっていくきっかけにすることにつなげていけます。
今回の記事が少しでもお役に立てれば幸いです。