毎週月曜日の「恋愛テクニック」は、「カップル・カウンセリング」と題しまして、パートナーとの関係をより良いものにするため、「男性心理」「女性心理」を紐解きながら、さまざまなご提案を、池尾昌紀池尾千里、夫婦でさせていただいています。

 

 

今週は、私・池尾千里が書かせていただきます。

お読みいただけたらと思います。

 

 

グリーンハート ピンクハート ブルーハート ハート

 

 

相手のことを考えるのは、礼儀としても、大切なことですし、思いやりとしても、なくてはならないものですよね。

 

しかし、だからといって、相手のことばかり優先して、自分のことをおざなりにしてしまうのは、おすすめしません。なぜなら、自分のことを大切にしないで、誰かのことを大切にすることは、とても難しいことだからです。

 

心から自然に湧いてくる思いであれば、問題ないのですが、無理をしたり、我慢をしながらだと、やがて、自分がしていることに対して、

 

「誰も理解してくれない!」

 

と感じるようになったり、

 

「私のことなんて、どうでもいいのね!」

 

と恨み辛みが出てくることもあるかもしれません。

 

今日は、相手の気持ちを進んで汲もうとする、優しい行為である「察する」ということについて、考えてみたいと思います。

 

 

女性と男性のコミュニケーション力

 

 

男性のみなさんに怒られてしまうかもしれませんが、コミュニケーション能力のレベルについて、こんなふうにいうことがあります。

 

女性が、大学生だとすると、男性は、年長さんくらいだと。

(ほんとにごめんなさい)

 

そんなにちがうと、お付き合いするのがむずかしいじゃない!と思われるかもしれませんが、その通りなのです。

 

女性のみなさんが、女性同士でやりとりするのと同じやり方を、男性との間に持ち込んでも、ことごとく上手くいかないということになってしまうんです。

 

だったら、どうしたらよいのでしょう。

年長さんがわかるように接してあげることが必要になってきます。

 

 

易しい言葉で、テクニックはなしで

 

 

大学生が、年長さんに向かって、意味を含んだような物言いでは、難しすぎますよね。「察してくれるだろう」という期待たっぷりな言い方も、きっと理解されることはないでしょう。言葉の少ないシンプルすぎる言い方も、行間を読めるはずがありませんよね。

 

だとすると、その逆をするしかありません。

 

意味を含んだ言い方ではなく、意味そのものを言葉にする。

「察して欲しいこと」を、具体的に、言葉にして伝える。端折ったり、黙ったりするのではなく、わかりやすい言葉や言い方を選んで、ゆっくり理解してもらえるように伝えます。

 

そうすれば、女性のみなさんは、これまでよりずっと、理解してもらいやすくなるのではないかと思います。

 

テレビドラマなどでは、恋の駆け引きが出てきますが、実際は、余程のプレイボーイでなくては、女性のテクニックに応じることは難しいのではないかと思います。多くの場合は、テクニックの「テ」の字も気がついてもらえないかもしれません。

 

経験値の高い人は、身を以て学んだからわかるわけで、恋愛経験が少ない男性には、テクニックではなく、わかりやすさが重要だと思います。

 

 

ひとりで察して、ひとりで傷つかない

 

 

女性のみなさんが、男性にわかってもらえなくて、がっかりしたり、腹が立ったりすることが少なくありませんよね。でも、是非避けていただきたいことがあります。

 

それは、女性が「ひとりで察して、ひとりで傷つくこと」。

 

男性は、女性のことを察することが苦手なのですが、女性は、男性のことを察することは、とても得意です。察してばかりいると言ってもいいくらいです。

 

こんなエピソードがありますので、ご紹介しますね。

 

おつきあいを始めたばかりのふたり。

彼女は、友だちに彼のことを話していました。友だちは、彼が一人暮らしと聞くなり、急に目を輝かせて言いました。

 

「ふたりのお城があるのね!」

 

続けて言うのです。

 

「私だったら、お掃除して、お洗濯をして、お料理を作るわ(キラキラ目)」

 

彼女は、友人の話を、彼にしてみました。

すると、彼は静かに言いました。

 

「俺、そういうのイヤだな。」

 

彼女は、思いました。

 

「私が、彼の部屋で余計なことをするのを、彼はイヤだと思うんだ。」

 

彼女は、彼のお家へ行っても、雑誌一冊、動かすことはありませんでした。

 

「ここは、よそのお家だから」

 

そう思うことにしたからです。

 

 

こうしないと嫌われてしまうと思い込んだ私

 

 

彼女は、ほんとは彼とのお城で、奥さんごっこの真似くらいしたかったかもしれませんが、彼の「イヤだな」が心に響いていました。グッと飲み込みました。

 

この人とは、気をつけて付き合わないと、すぐ嫌われてしまう。余計なことはしないように、彼のことも、自由にさせておくことが大切だと思ったのでした。

 

一方彼は、こう思っていたのでした。

 

「結婚をしていない彼女に、そんな苦労を掛けられない。」

 

彼らは、すっかりすれ違っていました。

 

そして、お互いがお互いのことを、勝手に察して、勝手に傷ついたり、がっかりしたり、もっと遠ざけたりしていたのでした。

 

さらに、救われなかったのは、どちらからも、その時の自分の気持ちを表現しなかったせいで、お互いの距離を離すことを、いつまでも止めることができなかったのでした。

 

 

思いを伝える。女性から

 

 

「拒絶された」

 

彼女は、そう感じてしまいました。

彼女の思いを受け入れてもらえなかったと思ったのでした。

 

彼のお家に居て、何もせず、何も触らず、ぽつんと座っている彼女が、本当は何を思っていたのか、彼は知る由もなかったからです。

 

彼女が、その思いを伝えることができたら、状況は変わっていたかもしれません。

 

大人になると、女性たちは、相手の考えや思いを咄嗟に読むようになります。

表情の変化、声の感じ、言葉遣い、歩き方、いろんな情報の他に、なんとなく感じるものによって。(これが男性はむずかしいようですが)

 

こうして、どんどん自立的になって、相手を優先させていきます。

そして、そのために、自分を大切にすることを後回しにしてしまうことが少なくありません。

 

自分の気持ちを汲んであげることは、自分を大切にすること。

 

彼のことで、悲しくなったことがありますか。寂しくなったり、腹が立つことはありませんでしたか。

 

 

彼に、気持ちを聞いてみましたか。

あなたの気持ちを話してみましたか。

 

 

ひとりで察して、ひとりで傷つかないでいただきたいのです。

 

本当は、傷つく必要も、腹を立てることもないかもしれないからです。

言葉にしなければ、わからないことがたくさんあります。

 

でも、易しい言葉にすれば、わかることもまた、たくさんあるのです。

 

男女がわかり合うのは、本来、なかなかむずかしいものなのです。でも、女性であるあなたが、歩み寄ってあげることで、あなたが無駄に傷つかないだけでなく、パートナーシップが、早く上手くいく要素がたくさんあるのです。

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

 

池尾千里

 

 

ラブラブ ブルーハーツ グリーンハーツ

 

 

次週、来年8月3日(月)は、池尾昌紀が担当します。

どうぞお楽しみになさってくださいね。 

 

 

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