■カウンセリングサービスの浅野寿和です。いつもご覧いただきありがとうございます。
さて、先日ふとしたキッカケで調べていたんですが、僕がこのブログ「恋愛テクニック」を隔週水曜連載をはじめて、まる６年が経過していることに気づきました。2010年の2月に前任のカウンセラーさんからバトンを貰って始まった更新。いや、思えばすごい期間お世話になってるんだなぁ・・・と自分で驚きました。
こちらのブログでは、男性心理とパートナーシップについて書き続けてきましたのでね。そろそろ時間があれば、自分のブログでバックナンバー整理などができればいいな、なんて思っています。相当整理に時間は掛かりそうですが（笑）
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さて今日のテーマです。
自己犠牲的な愛を持つ男性のお話
例えばパートナーシップのご相談の中には、彼が「もうこれ以上キミに迷惑をかけられないから別れたい」と言われた、というケースがありますね。
その理由はいろいろで、結婚のことがキッカケでこういった話になることもあれば、恋愛や今の関係の先々についてお互いの思いのすれ違いが合ったり・・・で、あまりにお互いの意見が合わないからこそ、ケンカや激しい言い合いになっていたり。
その結果、一般的に伺うご相談としては、もう何を言ってもダメ、「もう無理なんだ」「自分よりも他にいい人がいるよ」の一点張りな彼の姿があったりするというお話になります。
そんな男性の気持ちを、今回は一つのキーワード「自己犠牲」という視点から少しテキストにしてみようかと思います。よろしければお付き合いください。
■人によって愛し方は思いの込め方、表現の仕方は違うもの。
僕はカウンセリングの中でそうお伝えすることが多いですし。そのあなたの愛し方は変えてもいいですよね、いろんな選択肢を持っていても構わないと思いませんか？ともお話します。
ただ、なかなか・・・私たちは自分の愛し方、思いの込め方を変え難い部分を持っているようです。
そもそも人の愛し方って、悪いことじゃないんです。だから、変える理由がないのに変えようだなんて思わない事が多いでしょうし。
その自分なりの愛し方を行った結果（自分が表現していること、目の前のパートナーに伝えている言葉がどういうものかは別として）自分の思いが伝わらず、切ない思いを抱えたり、相手に拒絶されたような感覚を感じたりもすることがあるようなんですよね。
■さて、男性の中には若干「自己犠牲的」な愛情の込め方をする方がいます。
例えば、パートナーのことを思うがあまり、自分が何もかも背負ってしまうような意識を持っていたり。全部自分が悪いんだと感じやすい心のあり方があったり。
何でもかんでも「責任」のように感じて、ついつい相手や周囲の期待に答えようとしてしまうような。そんな心の動きを持っている方がいらっしゃいますね。
もちろんこれも一つの愛情表現なんでしょう。が、しかし、パートナーシップの中でこの愛し方が強まると、時にパートナーさんとの間に溝ができることがあります。
例えば、恋愛の中で起きることの多くを、その男性が何でもかんでも自分の責任、自分のせいだと感じてしまうと、男性の中で、パートナーに関して「もう背負えない、持てない、期待に応えられない・・・」という感覚がやってきた時に、限界を感じたり、疲れ果ててしまうんですね。
もし仮にあなたの彼がこのようなタイプの男性ならば、何事も無く彼もプレッシャーのない時は良いのですが、結婚の話や今後の話が出たときや、彼の仕事のコンディションによっては、いつもなら問題にならない女性のちょっとしたお願いや、パートナーに頼りたい、そばに居て欲しいという気持ちを「ニーズ（要求）」だと感じてしまい、イライラしたり突っぱねたりする男性もいます。
時には「もう無理、頑張れない、放っておいて欲しい」と引きこもって音信不通になってしまう男性もいます。
そしてそんな自分を「恋愛や結婚に向いていない」のだと認識している男性も少なくないようです。
このタイプの男性は、恋愛をしているだけで、結婚生活をしているだけで、どこか自分に過剰なプレッシャーをかけていたり、二人の間で起きることの責任をひたすらに背負い、自分で自分を追い詰めていることって少なくないようですね。
なので、もしこのタイプの男性とあなたの関係があまりいい方向に向いていないときというのは、すでに男性の気持ちの面で燃え尽きかけている側面があって、なのでどれだけあなたがパートナーを愛しても、なかなか良い反応が返ってこないだとか、「もう無理」という一点張りな反応が返ってきやすいのです。
深層心理には罪悪感（自分が期待に応えられない、自分が支えきれなくなってしまった、情けない人間だ・・・といった感覚）があっても不思議じゃないんです。そこに屈辱的な自分や、無意味な自分を感じる男性もいるかもしれませんし。
なので、女性の皆さんが必死になって相手との関係をつなごうとすれば、男性には「よりプレッシャーや責任がかかる・・・」と認識してしまうので、そこから離れよう、別れたいと思うようになるんですね。
もし、このように男性の気持ちを見つめることができるならば、男性にとって燃え尽きを作っている原因はそもそも「良かれと思ってやっていること」になります。
だから、このような恋愛パターンを何度も繰り返している男性がいても不思議じゃないですし、「どうしていつも同じパターンになってしまうんだろう」とご自身でもお悩みになっている男性も少なくないのかな？と思うことが僕はありますね。
■だから、もしあなたがこういった心のあり方を持っている男性とどう向き合うか？とお考えならば。
どこか、お互いに良かれと思って伝えていること、感じていることがどこかですれ違っていなかっただろうか？というところに気づき、いたずらにうまくいかない関係で自分を責めないことや、愛されていない感を必要以上に増幅させないことなどが大切かと僕は思います。
その上で、相手が考えてきたであろう思いにある程度の検討をつけて、その相手の思いを汲み取って伝えるなんてテクニックもあります。
そもそも自己犠牲的な愛し方をしている人の心は孤独であることが多いです。何事も一人で淡々と向き合って、自分の力だけで何事も成し遂げようとしていることが多いんです。どれだけ自分が不安でも、自信がなくても、です。
だから、あなたが相手の気持の動きに気づいているということは、相手のハートを開く一つの大きなきっかけになることもありますね。
とはいえ、この自己犠牲タイプの男性は普段優しい人、我慢強い人が多いので、急に関係が悪化することでのあなたのショックは人一倍強くなる可能性があるとは思いますし、その状態でお互いが向き合うとよりダメージが蓄積することも・・・。
なので、あなたが二人の関係をより良くしたいと願われるなら、相手の気持ちを理解するだけの、あなたの心のコンディション（心にある程度の余裕を持つこと）もとても大切なんですね。あなたのサポーターをぜひ付けてください。信頼できる人に不安や切なさを支えてもらうだけでも「これからの展開」に違いが出てくるかもしれませんしね。
そもそも自己犠牲的な愛し方は、罪悪感が強い状態で行われる愛情表現ですから、実際に行うとかなり苦しさを伴います。だから、そう簡単にその苦しみを受け入れ、打ち勝とうと思うまでには、相当なモチベーションが必要なんです。
どこか男性の（自分のやるべきことと感じていることで）ココロが燃え尽きているから、今を冷静に考えられないというケースにも僕自身担当したことがありますしね。
こういった場合は、ちゃんとお互いが冷静になれるために必要な時間を使うことも大切か、とも思います。時間を使うことでもう一度向き合えたというケースもありましたし。なかなか一概には言い切れないのですが、男性のココロがある程度回復する、そんな時間もまた必要だと言えそうですね。
今回は以上です。最後までご覧いただきありがとうございました。
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