浅野

カウンセリングサービス浅野寿和です。いつもご覧いただきありがとうございます。

さて、今日のテーマはこちらです。

「嫌」という言葉の効果

カウンセリングの中でもそうですが、実際の恋愛の中で「○○が嫌」という表現を私達は使うことがありますね。

例えば、連絡をくれないのが嫌、私を見てくれないのが嫌、私の気持ちを理解してくれないのが嫌、仕事を失うのが嫌、役に立てないのが嫌・・・などなど。

これは男女問わず思うことなんでしょうが、この「嫌」という言葉の表現は時に曖昧さをもたらすなぁ~と最近思うことが多いんです。

もちろん「○○が嫌」という言葉の使い方に間違いがあるとか、いい悪いというお話をしたいわけじゃありません。

ただ「○○が嫌」という言葉を使うと、相手には(特に異性には)あなたの「快か不快」という部分だけが伝わってしまう、なんてことも起こるようなんですよね。


■そう考えると「○○が嫌」という言葉は、「あなたの本当の気持ちを隠した言葉」だと考えることができるかな、と思います。

よくカウンセリングでも、例えば彼が最近冷たい、気持ちが離れているような気がする・・・というお話があったとして

「たしかにそれは嫌ですよね、もっとパートナーに分かって欲しいと思う気持ちって湧き出しますよね・・・。そんな時、あなたはどんな気分になるんでしょう

ね?そしてあなたのどんな気持ちを分かって欲しいのでしょうか?」

そうお尋ねすることがあるんですが、そうお聞きすると

「・・・」

と、沈黙される方も少なくありません。

それがいいとか悪いという話ではなく、それぐらいその方の中に「嫌という言葉に隠れている気持ち」があって、それをパートナーさんとの間で、ずっと表現せず、隠されていることが多いようなんです。

実は「嫌」という言葉の表現の下にある気持ちを見ていくと

「寂しさ」「孤独感」「悲しさ」「恥ずかしさ」「悪いな、という気持ち」などなど、いろいろな感覚が隠れていることが多いです。もちろん相手のことが「好き」という気持ちも。

もちろん感覚的に「寂しいのが嫌」と思う気持ちもありますが、じゃそこまでどうして嫌だと感じるの?という部分って、実は人それぞれでその感情の強さも、自分の心の中でその感情を扱えるかどうかも違うでしょうね。

それを当のご本人は心の中で感じていることもありますから、よく感覚としては分かっていることもありますし。
実はご自分でも感情として感じないようにされているケースも有りますが。

そのあなたの気持ちの表現を「嫌」に変えてしまうと、相手には伝わらず、コミュニケーションが上手くいかないこともあるようですね。

そんな時彼から「だから何が言いたいの?」「俺は何をすればいいの?」という答えが返ってくることがあったりなかったり。


この話の応用編として、実際のカウンセリングでもたまにあるケースですが

男性が女性が涙した時、それが悲し涙なのか?悔し涙なのか?嬉し涙なのか?分かんなくて、女性が涙をすると、一律に自分を責める男性がいたり、うろたえて困り果ててしまう男性をお見かけすることがあります。

そんな時、男性に「それは彼女は寂しいんですよ、きっと」「それは嬉し涙ですよ」といったお話をすると安心され、いろいろとパートナーのことをお考えになる男性にお会いすることもあるくらいです。

もちろん誰にとっても「自分の気持ちを分かってもらえていない」と切ないですが、カウンセラーとして客観的にコミュニケーションを考えると、それだけでは伝えきれていないこともあるかもな?その結果、相手に誤解をあたえてしまうことがあるかもな?と思うことがありますね。


■もし、あなたがこういった形のコミュニケーションをしてしまうとしたならば。

ではどうしてあなたが「嫌」というコミュニケーションをするか?を考えていくと、多くのケースでは

「相手に本当の気持ちを伝えるのが怖い」だとか
「私の気持ちを伝えて相手の負担になると思うと言えない」だとか

あなたなりの理由が出てくることが多いです。もちろん、あなたの成長プロセスなど親子関係の影響もあってそうなっていらっしゃる方もいますけれどもね。

そして「自分が傷つきたくない」と思って表現されていないことも多いのですが、「あなたが誰かのことを考えてはじめたこと・気遣い」であることも多いな~と僕は感じています。

そこにはあなたの優しさがあるような気がします。

だから、まずはふーっと一息ついて、少し自分の気持ちを眺めてみる。

「どうして私はこう思うんだろう・・・と。」

そしてちょっと勇気入りますが、伝えやすいように、分かりやすいように、ゆっくりあなたの思いを伝えられるといいですよね。

今日は以上です。何か参考になれば幸いです。



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