浅野

カウンセリングサービス 浅野寿和 です。いつもご覧いただきありがとうございます。


それでは今日のテーマです。


「察してほしい」という気持ち



あえてこんな事を彼に、彼女に言いたくない。できれば、察して欲しい。


どこか相手を大切に思うがゆえに、本当に言いたいことを言わないままにしていることってないでしょうか?私の経験としては、特に自立的な男性に多いお話のようには思いますが。


カウンセリングの現場にいますと、そうお考えになり悩まれる方もいらっしゃるんですね。


男女問わず、どこか自分の事情だけでなく、相手のことを想像し考えて、結果「何もしない」「今は察して欲しい」と願う方もいるかもしれませんね。そして「察して欲しい」と思う部分は、人それぞれはもちろん、男女でどうも違うようなんですね。



■さて、私たちにとって「察して欲しい」と感じる時。実は多くの方が、心のどこかで相手に対して「申し訳ないなぁ」と感じることがあるようです。


それは何故か?と心理的に考えると、こんな感じ。


「相手に察して欲しい」と思うことは「相手に対する依存」であり、それだけで自立的な方はそれが苦手意識を持ちやすい。「察して欲しい」=「ワガママ」のような感じになっている方も少なくありませんね。


ここで感じているのは「罪悪感」なんですね。


また、自立的な方の宿命的とも言える心理に「自分の気持ちを表現することに罪悪感を感じやすい」というものがあります。


そもそも誰かに自分の想いを聞いてもらったり、相手に何かを望むことを「あまり良くないこと」「相手に負担や迷惑をかけていること」という、自立的であるからこそ感じる気持ちがそうさせるんですね。


もちろん、ビジネスシーンなら「自己表現も必要」。だから仕事として自分にその許可が出ているけれど、プライベートでは、誰に言われたわけでもないけれど、自分のことを表現することを避ける方って少なくないようですね。


なので、実は「察して欲しい」と願いつづけることもまた、心理的には申し訳なさだけでなく、何か満たされない感覚を感じるものだと思います。それを素直にゴメンネ、と言えるならばまだ楽だとは思いますけど、ゆえに「こんなことを言わせないで察して・・・」といった思いが湧き上がっても不思議なことではありません。


もちろんこれ「察してと思うこと」など、何がいいか悪いかは別にしてのお話です。



■さて、そもそもこの「察して欲しい」という気持ち。


先に書いたように「できれば負担を掛けたくない」「迷惑をかけたくない」という感覚の上で行われる行為であれば・・・。


「言わなくてもいいことは黙っていよう」と思うのも(とても日本人的ですが)相手への気遣いの意味がある。大きな意味で捉えれば、その方の愛情表現の一つだとカウンセリングの現場にいると伝わってくることも少なくありません。


ただ、です。


逆の立場からすれば「何も言わない」と行動は、愛情とは真逆の意味合いで捉えてしまう事が多いでしょう。


何より「愛」の反対とは「無関心」であると私たちは考えているぐらいですから。


誰かがいるのに、しかし誰も居ないように感じる。

私がここにいるのに、でも誰も私に気づいていない。


全てのコミュニケーションの中でこんなに辛いことはないんですよね。


ただ、確かに同性間、特に男性同士の関係性の中では「相手の気持ちに気づいているけれどもあえて触れない」「黙って語り合う」なんてことは多分に行われること。そこで相手の思いを感じて友情を確かめ合うことって少なくないんですよね。


だから「何も言わず察する」という方法を使う男性(自立的な方)は少なくないはずです。


しかし、パートナーシップは別もの。


全てを察することはできなくとも、また、あなたの「察して欲しい」気持ちが相手への気遣いだとしても、あなたを愛したい、支えたいと思っている人にとっては、本当に傷つき、時には自信を失うこともある。心理的は無意味感や無価値感をとても強く刺激しますから。


このことを意識していないと、お互いの気持ちは愛情であっても、全く違う側面からぶつかってしまうことになるんですね。



■では、こういったコミュニケーションレベルでの問題で恋愛や夫婦関係がトラブルにまで発展するケースでの考え方なんですけども。


目標としては「想いの原点に戻る」こと。


自分には相手を想う気持ちがあって、自分の愛情自体には間違いなどないと、自分を許していく必要があるんですね。自分を許すことで、相手を理解しようという意欲が徐々に生まれますしね。



そもそも、あなたが「相手を思っているからこそ、察して」と想う人なら、あなたは優しい人なんです。まずそれを受け取りませんか?


また、あなたがもっと相手と向き合って、自分の気持ちを上手く伝える手段を持てば、より人に誤解されないようになるでしょう。


そのために、心理学でもいいですし、上手に言葉を使っている人に学んだり、理想的なパートナーシップを築いている方と触れ合って、その方の考え方・アイデアを取り入れる、真似することって一番早い方法かもしれませんね。



また逆に、パートナーに何も言ってもらえず不安や辛さを抱えているとしたら。


相手に悪意はなくともパートナーが無関心を装えば不安な気持ちになりますし、時に深く傷つくこともあるかもしれません。そこで「相手の反応が欲しくなる」のはとても自然な気持ち。女性の場合は男性とは違い、自分自身の価値がかかっている事が多いので尚更ですね。


そんな不安と疑いの中でも、あなたは何度もパートナー信頼しようとした、その愛情の大きさに気づいてみてください。どうか相手の反応で、自分のことをちっぽけに扱わないでほしいなと思います。



最後に、このようなお話をお伺いすると、その問題の裏に愛情を感じることは少なくありません。


余裕を持って、自分を許し、相手を理解することができれば、自ずとあなたが取る行動も感じる感覚も変わっていくものですしね。


なかなかうまく意思疎通ができない・・・そんな気持ちをパートナーとの間で感じたら、一度参考にしていただければと思います。


今回は以上です。最後までご覧いただきありがとうございました。



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