浅野

カウンセリングサービス 浅野寿和 です。いつもご覧いただきありがとうございます。


来ましたね、花粉の季節。


先日僕が実家に帰った時に、たまたま我が父が近所での山登りから帰ってきたんです。


ただその車を見ると・・・車のボディーに一面真っ黄色の粉が付着。花粉だそうです・・・。


紺色の車が微妙な色に変化しているその姿をみて戦慄・・・。できるだけ早い花粉症ケアをしようと心に決めたのでした。


花粉症の方はお互いつらい季節かもしれませんが、ホントご自愛下さいね。




では今日のテーマです。



もう頼らないで、という彼。



■カウンセリングの現場にいますと、時にこのようなお話を伺うことがあります。


例えば、彼から


「もう俺に頼らないでほしい」
「ちょっと一人にしておいて欲しい、自分一人で色々考えたいから」
「俺に依存しないで、もう自分で考えて決めて」


などと突き放すような感じで言われ、その後連絡が来なくなったといったケース。


確かに自立した方にとって「依存」はどこか気になってしまうもの。心の面で考えれば「私たちが自立する時、依存心を抑圧して頑張ろうとする」ことが多いですからね。


自分は甘えたい時も休みたい時も止まらずに頑張ってきた。そんな自負がある方にとっては、時に「依存=よくないこと、悪いこと」であるかのように感じているケースもありますね。


もちろん、恋愛の中で一方的に「相手に依存しすぎてしまう」と確かに恋のトラブルの元になることは少なくないでしょう。


とはいえ、自立も依存もそれ自体が悪いものではありませんから、程度の問題と言えると思うのですけれども。


ただ、です。


では、女性側が自立すればよいの?と考えてしまうお話かもしれませんが、実は、今回例に上げたようなお話、自立された女性らお伺いすることのほうが圧倒的に多いのです。


特にお話を聞けば聞くほど、凄く愛情を持っておられるな、懸命に尽くして理解されてきた方なんだな、と感じるコトが少なくない。僕の経験上はそうなんですね。


ということで今回は、どうして男性がそういう言動をするのか?という部分について少し書いてみたいと思います。よろしければお付き合いください。




■大きなテーマは「彼に余裕はあるのかどうなのか?」という問題。


誰だって「アタマでは分かってるけどできないこと」ってありますよね。優しい言葉や感謝の言葉をかければいいのは分かっているけど、どうにも心に余裕がなくてそれができないことってないでしょうか?


そんな自分を素直に肯定できるか?といえば、自分に厳しい自立的な方であれば男女問わず自分に対して批判的になってしまうものなのかもしれませんね。


男性の深層心理には「女性を守らねば」という感覚が色濃くあるものですが、何かしらの理由があって男性が自分自身に力不足を感じている時や、激しいストレスにさらされて余裕が無い時。


恋愛の中で男性は、「女性を守れない、余裕を持って受け止めきれない」といった無力感を感じることがあります。


例えば、非力さ、余裕の無さ、経済的な困窮、仕事での失敗や不安定さ、精神的な余裕の無さ(ついワガママになったりや感情的になってしまう自分)・・・などを感じると、どうしても男性は自分を隠したくなる方が多いでしょう。


そしてそんな感覚を持っている自分が誰かに愛されるとはなかなか思いにくい。



たとえ家族や友人などに励まされたりフォローされたとしても、ありがたさを感じつつ、それと同時に、どこか申し訳無さや心苦しさを感じたり、素直に相手のアドバイスや救いの手を飲み込めずにいたりと、どうも愛されることに抵抗感を感じてしまいやすくなるものです。




そんな時にパートナーである女性から「愛してほしい」「愛してる」と言われたとして。


すぐにあなたに対して差し出せる愛情があるのか?(男性はカタチ出会い上を表現しますからね)


すぐにあなたの愛を上手に「受け取る」(=心理的には受け取る行為は依存的行為でもある)ことができるのか?


また、いろいろあってパートナー間でケンカやすれ違いがあったり、お互いの表情が曇っている時に、素直に相手を受け止められるか?


といえば・・・そんな余裕も無いことが多いでしょう。


そういった状況に置かれた時、男性は「このままの状況、このままの自分ではマズイ」と感じ、その危機感の分だけまた自立(何かを頑張ること)をしようとすることが多いはず。


親密さの中で悩みを分かち合ったり支えあうこととは別の、一人で頑張る方法を取る男性って少なくありません。


そんな時って

◯不安や迷い、怖れなどの感情を誰かに揺さぶられたくない
◯自分の中で迷いをようやく振りきって頑張ろうとしている時に誰かに足を引っ張られたくない
◯自分が「こうしなければ」と前を向くためのアイデアを他人に批判をされたくない
◯こんな自分の姿、誰にも見られたくないから一人で頑張りたい・・・


男性はいろいろなことを考えるものなのだと僕は思います。そしてあんまりいい気分じゃありませんね。どこか自分を責めている心理状態ですから。



そんな時、女性から・・・例えば、私を愛して欲しいし、私も愛しているという気持ちを伝えられた時・・・。


「じゃ、今の俺に何がしてほしいっていうんだ」


と、瞬間的に感じてしまう男性は少なくないのかもしれません。



何故なら・・・女性のその気持ちが愛ではなく「ニーズ」のように感じるから。もちろんそれが愛かニーズかの判断は難しいですし人それぞれ違います。


ただ、特にこのようなケースでは、ニーズこそ男性が自分に禁止しているものだから、何事も「要求」には敏感に感じるわけです。



「今の自分には感情的に受け止める余裕はない。そんな自分に何を求めるっていうの?」


そんな風に男性が感じた時、「もう俺に頼らないで、自分で考えて自立して」といった発言が出てくることが多いものだと思います。



そしてこの言葉を僕なりに解釈すると


「今はそっとしておいて欲しい、見守っていて欲しい」+「今の自分ではあなたを受け止め、幸せにするだけの力と余裕がない」という言葉だと考えられると思うんですね。


感情的には無力感そのものと考えてもおかしくない感じです。



■最後になりますが、男性にとってパートナーが本当にどうでもいい存在であれば、男性が無力感を感じる必要はないはずだ、と僕は思います。


また、詳しくは別の機会に書きたいと思いますが、こういった「無力感を抱えつつ自立し、身近な人との関わりを持たないようにする」男性を心理分析させていただくと、とても過干渉の親の存在(束縛・自由の無さ)であったり、周囲から大きな「期待」を受けた過去がよく出てきます。



だからどうしても自立方向に意識がむきやすく、依存方向には苦手意識や批判が強い。



なので、男性がこう話している時に、相手とバトルしたり、相手の気持ちを引っ張ろうとするといい結果は生まれないかもしれませんね。逆にあなたが、彼の中で、ネガティヴな過去の一部に取り込まれてしまう可能性だって否めません。


だから、今この瞬間は「信頼して待つ」選択が有効であることが多いですね。彼の状態次第ですけど、彼の言動が変わってくるまでは特に。


もちろんあなた自身もただ我慢するのは苦痛ですから、ご自身の気持ちのケアをしていただきたいな、と思いますし。


今までに彼との間でどんな言動をとってしまったとしても、根底にはあなたにも愛情があって彼と関わっていた、という部分からブレてほしくないと思いますね。




そもそも男性と女性で、愛情の感覚やエネルギーは違いますよね。それを理解し腑に落とすだけで随分と不安や怖れは解消されるものです。


ただコレは僕も言語化することが非常に難しい感覚なのですが・・・


男性にとっては、女性が感じている「愛情」という感覚。それが異性の心の中で感覚として理解しがたいものなのだと思います。


だから例えば、一緒にいることの意味を男性は女性ほど感じない方もいます。一緒にいるだけで何も変わらないと感じてしまいがちです。


男性が女性から、愛ゆえに「こっちを見て」と言われても、その言葉を女性のワガママ「ニーズ」だと解釈する方もいます。



逆に、女性のみなさんにとっては、その男性の愛情がいまいちピンと来ないのかも?と感じることもあります。(この部分は僕も同じ男性なので、男性なりのお考えは何となく分かることが多いですね。)


だから、まずは異性の心理について少しでも知っていただければと思います。


まずは相手を知ることで、その寂しさや悲しみを我慢しなくて済むかもしれません。


必要以上に相手に怒りをぶつけ、関係をこじらせたり、問題が大きくならないようになるかもしれません。



そこには、あなたがコレ以上自分の本意とは違う言動をし、必要以上に自己嫌悪しないように・・・という願いも込めているんですね。



今回は以上です。最後までご覧いただきありがとうございました。




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