7月10日は 源泉特納の納付期限ですね~


「給与」としてもらわれている方は、その支払っている会社や事業所が

給与を貰っている人に代わって

 毎月預かっている所得税(給与から天引きされている)

を国に納める制度です。


給与のほかにも 税理士報酬や弁護士報酬 

デザイン料などの支払い時に

天引きして 預かった所得税(源泉)も納付します。



原則 翌月の10日までに納めなければいけないのですが


特例納付の届出をだしている場合は、 

毎月納めなくてもよく、年2回の納付となります。


1月~6月に預かった分は 7月10日までに

7月~12月に預かった分は 1月10日(特例の特例の場合は20日)が

納付期限となっています。


(弁護士税理士等の報酬以外の報酬などについては

 以前の記事にも記載しましたように 特例納付の適用がなく

 月々納めなければなりません)



納付期限をすぎたり 納付しなかったりすると

延滞税や罰金がかかってきますので

忘れずに・・・。


また毎月納付の場合と 特例納付の場合では 

納付書が違いますので

こちらもご確認ください。



下記は 特定納付の納付書です。

右の「納付目的」のところが

「自○○年○月 至○○年○月」と二段書きになっています



img348.jpg

毎月納付の納付書は 「納付目的」のところが

一段です。


それでは簡単に書き方をご説明いたします。


①「納付の目的」のところに 24年6月(仮)と記入


  給与等について実際に支払った年月日を記入します。

  給与が6月末締で翌月10日払いの場合

  給与の内容は「6月分給与」ですが

  支払ったのは7月ですので 毎月支払いの場合は

  7月分となり 納付期限は8月10日となります。

  (特別納付の場合は 1月10日)

 


②支給額

 こちらも支払った月でカウントし記入していきます。

 上記の場合でしたら 7月10日に支払った6月給与の総額を

 記載


 納期の特例を受けている場合は

 今年の1月から6月までに(あるいは7月から12月)

  支払った役員報酬や

  給与の額の総額を算出します。

  預かった(毎月天引きしている) 

  源泉徴収税額の総額も算出しておきます



1月~6月までに(あるいは7月~12月)

 支払った(1月分の給与 という意味ではない)

  給与等の総額を記載してください。



③支払年月日の欄には 

  給与等を実際に支払った日付を記入


 毎月25日が給料日なら 

 240625 (24年6月25日)と記入


 特納付の場合は

 「240125(24年1月25日) 0625」とマークシートに記入。

 少しややこしいのですが

 「月末締め 10日払いの場合」は 支払った日でカウント


  例)1月の給料を2月10日に支払った。という場合

    会計上は 1月の給料になりますが 

    今回総額を算出する場合(支給額の欄に記入する数字)

   1月10日に支払った給与(12月分)から 

   6月10日に支払った給与までを合計します。



④人員の欄には 「のべ人数」を記載

  その月に給与等を払った人数


  特例納付の場合は 「のべ」になりますので注意してください

  給与や役員給与を支払っている相手が

  毎月4人なら 24人(4×6ヶ月)



⑥「税額」

 その月に預かった源泉を記載


 特例納付の場合は

  1月~6月(あるいは7月~12月)に預かった源泉の額を記入



賞与を払った場合、税理士や弁護士などに報酬を支払った場合は

二行目(賞与)や5行目(税理士等の報酬)の行に記入します。




(1月納付時に年末調整分を考慮していない場合 また考慮しきれていない場合は)

もし年末調整で生じた不足額(社員からもらい忘れで国に納めていない)が

ある場合は

「年間調整による不足額(04)のところに金額を記入


年末調整で生じた還付金(社印から預かりすぎていて返さなきゃいけない)

がある場合は

「年末調整による超過税額(05)」のところに金額を記入します。


税額の欄は 上から順にたし、「年間調整による不足額(04)もたし(あれば) 

「年末調整による超過税額(05)」を引いて

「本税」の欄に記入。



納付する税額がない場合は 納付書の合計欄に

「0」と記載して

税務署に直接提出していただくか

郵便で管轄税務署に送付すればOKです。



内容と 支給月が違う場合は

→6月に勤務した分を7月10日に払う(末締め10日払い)

ちょっとこんがらがるのですが

あくまでも「実際に支払った月でカウントしていく」ことになります~