久しぶりのドライブ中


助手席のドアにあるポケットに

指輪が入ってた




サプライズ







そんなはずがあるわけない。


こっそりはめてみた
サイズはちょっと大きかった



ダイソーに売ってそうなおもちゃみたいな安物で


細いゴールドに見せかけたメッキリングに小さなピンクのガラスがついていた



明らかに新品ではなかった。





これ、誰の?


そんなの聞けるはずもない


みなかった事にして戻す



わけもないでしょ




指で輪っかをそのまま潰した



元々どこか誰かの指にはめられていたモノがただの短い三つの針金に変わった


それはそのまま車の中に捨てた


きっと掃除なんてほとんどしてないだろうからずっと気付かないんだろう



最低な女だって別にいい



そんな女になれるのはあなたの前だけなのだから

セックスの絶頂直後

大好きな人が涙を見せた。



日頃、絶対涙なんて見せないのに

苦しい姿とか


つらそうな姿なんてめったに見せないのに


あたしはそんなに彼を追い詰めているんだろうか。



そう思ったら苦しくなった。



あたしの胸で何かを呟いたけれど

なんて言ったのかはわからなかった


聞いてみてもうまくはぐらかされた。


必死に明るく振る舞おうとして、 笑った



赤くなった目を見られないように


そんな姿が余計に悲しかった。


あの人は何を思い

あたしに逢いに来たんだろう。


何を考え

あたしとセックスするんだろう

そんな風に苦しむのなら
逢いに来なければずっと楽なはずなのに。


信用したいのに信用できず

それでも、どうにか信用したい。

そう言う想いは

あの人もおんなじだったのかもしれない



二度と戻れないのはわかってる

だけど、

そういう姿を見せるのはあたしだけであって欲しい

欲張りなのはわかってるけれど。

何度も


何度も。





逢えば苦しくなることも


sexをすれば


苦しくて泣きたくなって


我慢できなくて



なのに



ばいばい

した直後に



もう逢いたくて


ぎゅってして欲しくて


しかたないなんて。


どうかしてる



いつかこの恋に終わりがくるんだろうか



また錯覚に陥りそうになるんだ。



お風呂に入る時手を差し伸べて


優しく握ってくれた



左手で腕枕をしながら

右手でしっかりあたしの腰をぎゅっとする。



苦しくて身動きを取ろうとしても


離したくない


なんて思ってくれているかのように


また同じ様にあたしの身体を引き戻すんだ。


愛がまだ残っているなんて



そんな錯覚バカみたいだと


何度も何度も自分に言い聞かす



そんなことあるはずがないと。



あたしのほかにもいるはずなのに。



ゴムある?


って聞かれた。


ないって答えたら



数分後


親父のぱくってきた。


ってそんな嘘つかなくてもいいのに。



そこに

バカみたいだけど


アイを感じた。



ただ、あたしを都合のいいオンナとして


繋ぎとめるための嘘にすぎないのに。



それなのに


あなたの言葉に

あたしは嬉しくなるんだ。



お前とだからsexしたいと思うんだよ。



なんてコトバを一体何人にいっているの?


性格も顔も


モテル要素何一つ持っていないと思うのに。


なんで

あたしはあなたじゃなきゃだめなんだろう。



あなたとするsexがやっぱり


世界で一番すき。



ごめんね。



あたしはこれからも

あなたしか見えないよ。