2017年10月4日(水) くもり

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最初にキジトラ、茶トラ、サバ白、はちわれの4きょうだいを確認してから

ちょくちょくガレージで子猫たちを見かけるようになった。

 

・・・のだが。

 

 

 

あ!はちわれハート

 

ばびゅーん!

 

 

あ!キジトラも出てきたハート

 

ばびゅーん!

 

 

あ!車の下でサバ白と茶トラが遊んでるハート

 

ばびゅーん!

 

 

 

見つけるたびにフリーズして息をひそめるのだが、

いつもすぐにばびゅーん!と逃げてしまう。

 

これだけ逃げ足が速い&人間に対して好奇心より警戒心が強いということは

やはり生後8週齢は過ぎているのだろうということは想像に難くない。

 

猫の社会化期は犬よりもずっと早く、その感受性が最も高い時期は

生後3週齢から7週齢と考えられているからだ。

(犬の場合は4週齢から12週齢。詳しくはこちら↓

犬の発達行動学」 「幼すぎる子犬を売ってはいけない理由」)

 

 

犬のようにはっきり発達段階が分かれてはいないものの

猫にもいくつかの段階があることが明らかになっている。

 

 

●新生期 (誕生から2週齢ぐらいまで)

生まれたばかりの子猫はまだ目も開いておらず耳もふさがったままで

体温調整もできないので、100%母猫に依存しなければならなず

母猫と兄弟猫を感じ取る触覚と温度感覚、嗅覚だけが頼りな時期。

一日のほとんどが食事と睡眠に費やされる。

 

 

●過渡期(移行期) (~3週齢ぐらいまで)

・目が開く(個体差もあるが生後4~10日後ぐらい)

・耳道は1週間ぐらいで開く(ただし聴覚は4週齢ぐらいまでは未完全)

・目と耳からの情報を得ることで母猫から少しずつ自立し始める

・生後14日ぐらいから歯が生え始める

 

 

●社会化期 (生後3週齢ぐらいから7~8週齢ぐらいまで)

3週齢ぐらい: 体温調節機能が働き始める(成猫同様になるのは7週齢ごろ)

 

4週齢ぐらい: 奥行き知覚が発達し、巣からある程度の距離を自力で歩けるようになる

(視覚はその後16週齢まで発達し続ける)

 

5週齢ぐらい: 短い距離を走るようになる、狭いところでバランスを取る練習をする

(ただし、成猫と同じ運動能力になるのは11週齢ぐらい)

 

4~6週齢: 乳歯が生えそろい固形物を食べられるようになり離乳が始まる

母猫は離乳に伴い巣から離れる時間を長くしたりして子猫の依存度を下げようとし

子猫は母猫にいつまでも甘えようとする、親子の葛藤の時期。

 

 

我が家の幸多もちびも保護したときは推定6週齢だったのだけど、

「子猫が突然現れた」(結果、家族になった) という方が多いのは、

おそらくこの時期に母猫が巣から離れている間に

好奇心旺盛になってきている子猫は母猫ついていこうとしたり探そうとしたりして

結果はぐれてしまい、母猫を求めて泣き叫んでいるところにたまたま人間に出くわす、

という状況なのだと思う。

 

 

●若年期 (8週齢ぐらい~性成熟期まで)

離乳期が終わり、兄弟間の社会的遊びから

物を対象にした遊び(=狩りの練習)に代わる

 

 

犬は昔から狩りの手伝いをしたり軍用犬として働いたりしていたので

戦前から色々な研究がなされていたのだけど、

猫の行動研究の歴史はまだ浅く1980年代になってからである。

 

テンプル大学のKarsh教授とそのチームが行った研究によると

3週齢目の子猫は人間にも怖がらずに近寄っていくが、

9週齢目になって初めて人間に出くわした猫は生涯人間を恐れることになる、

ということがわかっている。

 (けど、努力次第で人間に信頼をよせてもらえることもある、

ということは身をもって証明済み!)

 

父猫は普通子育てには一切関わらないのだけど、

遺伝的には子猫の性格に影響を与えうることが

1986年、Turnerらの研究で示唆されている。

 

つまり、父猫がフレンドリーであれば、一度も会ったことがない子猫でも

父の血を受け継いでフレンドリーになることもある、ということだ。

 

また、子猫は母猫の行動を見て身の処し方を学んでいくので

母猫が人間と関わりのない野良猫の場合、人間を警戒するので

子猫もそれを見て「ヒトには近づいてはいけない」ということを学ぶのだ。

 

 

ばびゅーん!

 

と逃げる理由はそういうこと。

 

 

猫好きにとってはきわめて寂しい話だけど、

野良猫を狙った悪質ないたずらをする輩が後を絶たないことを考えれば、

野良猫にとってはそれが正解なのだと思う。

 

 

うちの幸多もちびも野良猫だったけど、

まだ人間を受け入れる余地のある後期社会化期の推定生後6週齢で保護したので、

最初こそ警戒はしていたけど簡単に捕まえられたし、

飼い主にも先住犬の文太にもなつくようになって

我が家にもすぐ溶け込むことが出来た。

 

猫と一緒に楽しく暮らしたいと願う人間にとっては、

この「社会化期」の間に子猫がヒトに慣れているかどうかが

とても大切なのだ。

 

 

 

 

固まって寝る4にゃんず。

 

ババァはこっそり遠くから眺めるだけで満足しますよ。

(と、少なくとも最初の頃はそう思っていた。)

 

 

 

 

 

 

そのころ我が家では・・・

 


中秋の名月でお月見。

 

 

ちびが見ているのは・・・

 

 

 

これまたうちに住み着いているあまちゃんことアマガエル。

 

 

 

 

☆参考文献

犬と猫の行動学

Cat Sense: The Feline Enigma Revealed

If Your Cat Could Talk: A Language Course For Humans 

 ・イラストで見る猫学