柔らかいシリコンゴム製の型は、何と言ってもその型離れの良さから形の種類が一番豊富。
どんなに数を持っていても、思わずまだあれもこれもとつい欲しくなっちゃいます。
シリコンだからこその難点もいくつかあるものの、そこをうまく利用して味方につければ作るお菓子も選びません。
☆仕様・特徴
柔らかく、型からの取り外しが簡単。
ゴム製なのでにおいが気になる場合があるが、オーブンの形や収納、使用法により好みで切り離して使うこともできる。
冷凍・冷蔵・焼成どのお菓子にも使えるものの、焼き菓子に使う場合は金属に比べて熱伝導が悪く、焼きムラが出やすい。
ただ錆びの心配もなく、それを逆手にとって焼き色をつけたくない場合には便利。
空焼きは不要。
☆使用時の下準備
ほこりがつきやすいので試用期間があいた時はクリーニングし、用途により油脂を薄く塗るなど。
☆使用後
中性洗剤を含ませた柔らかいスポンジで洗い、乾燥させてから保管。
☆向くお菓子
・ゼリーなどの冷菓
・アイスクリームや、氷菓
・細かな模様を出したいチョコレート
・焼き色をつけたくない焼き菓子(抹茶味の緑や、カラフルに着色したバターケーキなど)
→シリコン製で焼いたケーキは側面に焼き色がつきにくいので、下火や表面の焼き具合を調整しながら焼成
・形を出したいケーキ
→例えばチーズケーキなど、焼きたてが崩れやすく、また冷凍可能なケーキであれば、シリコン型で焼いたあとに型に入れたまま冷まして冷凍庫で凍らせてから取り出すと形がきれいに出る
☆焼き菓子に焼き色をつけたい場合
・焼成温度を、目安の10~20度あげる
・オーブン付属の天板の変わりに、パンチングされた穴あきの天板を使用する
→焼成可能な網や、セルクルで支える
☆型を選ぶ際のポイント、形を出すコツ
シリコン製の型を出しているメーカーがたくさんある中、用途にも寄るもののおすすめなのは、非常に柔軟性に富んだ材質で製造しているイタリアのシリコマート社、パヴォーニ社、ドイツ・バークマン社、フランス・マトファー社などのシリコン型など。
とても柔らかいため生地を入れて持ち運ぶことが難しく、まずバットや天板に乗せてから生地を流しこむのがコツ。
国内メーカーのものは比べるとやや固めで持ち運びやすいものが多いものの、生地によってはうまく型からはずすことが難しい場合も。
チョコレートや氷など型崩れしないものや型崩れしにくいケーキを作る場合は気を遣わないものの、ケーキやゼリーなど柔らかいものを抜きたい場合は柔軟性に富んだものを選ぶのがおすすめ。
焼き菓子の場合、どの型を使用するにしても、焼成後最低でも5分程度型に入れたまま冷まして落ち着かせてから取り出すと形が出やすい。