トランジットガールズ Another Story

トランジットガールズ Another Story

ドラマ トランジットガールズの未来の物語。

変わらないよ・・・。
私はずっと変わらない。

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先生に『ゆい専属のアシスタント』と言う小百合の立ち位置を作ってもらい、初めての仕事。

それなのに、足をねん挫するわ、仕事も全然出番がない・・・何だか消化不良な気分。

オマケに、調べて知ってしまった『本田』のこと。

極め付けは健斗が小百合のLINEを聞きたかった理由。

今日の小百合の頭の中はプチパニック。

全て一度に来たから、どうやって処理していけばいいのか分からない。

何だか、ちょっと逃げ出したい気分。

 

「先生~私は何をしたらいいですか?」

「そぉ~ね、もうちょこっと話しようか」

先生は小百合にお茶を出してもう少し話をした。

「小百合ちゃん、イライラしてる?」

「いや、別にそんなことはないです。ただ全てがいきなりだったので消化出来ないって言うか。

先生、本田って人みたいなことって良くあるんですか?」

ゆいはモデルでもタレントでもない。ないけど、言わばカメラマンと言う裏方までが手を出してくるってことが小百合には怖いことだった。

 

「こういう世界の人って、私たちが知らないだけで、いっぱいいるのよ。

おかげ様で私も、そこそこ世に名前が出るようになったけど、知らないことばっかり。

だから今回のようなことがあったわけで。とかく、男性カメラマンたちは知ってても教えてはくれない。

とか言って女性カメラマンたちも情報源が少ない。

だから、自己防衛するしかないの。今回はゆいさんが健斗君と知り合いだから良かったけど」

 

先生はため息を吐き、小百合も一緒になってため息をついた。

 

「おはよう~ございまぁ~す♪」

ゆいと約束をしていた由美がスタジオへ遊びに来た。

声が聞こえたゆいはフロアへ行き由美を出迎えた。

「由美ちゃん、おはよう~~♪」

「ゆいちゃん、バス迷っちゃった。どれに乗っていいのか忘れちゃって。でも、ゆいちゃんほど方向音痴じゃないから」

「うん。それ余計。今、スチールのチェックしてるの。それが済んだら終わるから。待ってて」

「了解!先生は?」

「今小百合と話してる」

由美は小百合が戻って来るまで商談席で座って待っていた。

 

応接室では、話が終わり少し早いが小百合はお店に行くことにした。

「小百合ちゃん。私手が空くからお店まで乗せてくわ。足、痛いでしょ?」

「良いんですか?ありがとうございます」

二人がフロアに出ると、由美と会い挨拶をした。

「由美さん!ビックリした。ゆいさんと約束?」

「おはようございます。はい。今日の仕事が午前中だけだったので、来ちゃいました」

「ふ~ん。じゃ、私に付き合いなさい。小百合ちゃんを店まで送って行くから」

 

小百合は事務室に入り、ゆいにもう帰ることを伝える。

「ゆい。早いけどもうお店に行くね。先生が送ってくれるって。あれ?あきさんは?」

「どこか出掛けた。小百合。ごめんね、今日は」

「家に帰ったら少し話したい。健斗さんからLINEが来て返事送ったから」

「分かった。気をつけて」

 

小百合の表情は少し疲れてるのか笑顔が少ない。一つのことが解決していないのに次から次へいろんなことが入ってくれば誰だっていっぱいいっぱいになる。

でも、ここにいる間はみんなの手前小百合に何も言うことが出来ない。

ゆいは、小百合の心が大丈夫なのかそればかりが気になっていた。

「そうだ」

ゆいはここで言えなかったこと、一つだけ小百合のLINEに入れた。

それは小百合が一番に思っていたこと。

 

「ゆいちゃん。今から先生に付き合って小百合ちゃんとこ行ってくるね」

「由美ちゃんも?うん。行ってらっしゃい♪」

 

先生は車の中で由美に匠との交際が順調なのか聞いてみた。

由美は相手が先生なので全く隠すことなく最近のことを話した。

小百合も一緒に聞いているが、売れてる芸能人二人が付き合っていくことの難しさをまじまじと知る。

「匠があれだけ売れてると、もし表沙汰になれば相手が私じゃ笑われる。でも匠の社長は、私と付き合ったら自分たちが潰されるって言うのを聞いて何だかショックでした。

私は両親たちとは関係なのに」

「でも別れるつもりはないんでしょ?難しい恋ほど、絆は強くなるもんよ。ねっ、小百合ちゃん」

「はい・・・」

「二人とも!元気出しなさいって!」

 

お店に着いた小百合は小さな声でお礼を言って車から降りた。

 

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午前中の簡単な撮影が終わり、みんな食欲がないがとりあえず休憩に入った。

 

「小百合。お昼はどうする?コンビニでいい?」

「うん。一緒に行く」

「代わりに行ってくるよ、足が痛いのに。何がいい?」

「・・・何でもいい・・・」

 

一緒に行くと言った小百合の気持ちも分かるが、さっきから左足をかばってる姿を見たら一緒に行こうとは言えない。

ゆいは小百合を置いて瞳とコンビニへ行った。

残された由紀は持って来たお弁当を広げる。

「あっ、由紀さん。今日はお弁当?」

「うん。小百合ちゃんみたいに上手には作れないけど。ねぇ?小百合ちゃん。

小百合ちゃんは健斗さんのファンでしょ?結構好きだよね?ゆいちゃんが健斗さんとLINEしてて嫌じゃない?」

由紀はけっこうな真顔で小百合に聞いてきた。

小百合はあまりいい気はしない。もちろん、二人のやり取りが。

今は違うと言っても、少なからず健斗がゆいのことを好きだったわけで。

 

「そりゃ~嫌ですよ。健斗さんはカッコいいですからね❤」

「それはゆいちゃんが健斗さんのことをってこと?」

「もちろん!それ以外に何が?」

「そぉ~だよねぇ~♪スマンスマン」

 

由紀が笑ってるところにゆいと瞳が戻って来た。

「ただいま。小百合、オムライスのおにぎりと、玉子サンド。それと・・・なめらかプリン。

これで良かった?後・・・今日は玄米茶にしてみました♪」

小百合が好きなものばかり。まさかプリンまで買ってくれるとは❤

 

「ありがと♪ゆいは?」

「私も同じ。イクラのおにぎりと迷ったけどね」

小百合は嬉しそうにおにぎりをかじった。

「小百合、足はどう?お店は出られる?」

「うん、大丈夫。来週までにはバッチリ治ってるから!」

「ゆいちゃん、今日何回言ったかな?心配なんだねぇ~♪

瞳に言われ、ゆいは渋い顔をするが小百合は嬉しい。

「小百合ちゃん、こんな時くらい甘えて負ぶってもらえ~~♪」

「ゆい、負ぶってくれるの?」

「小百合を負ぶって私がぎっくり腰になったら負ぶってくれる?」

 

ゆいの返事に一瞬の間が空いてみんなでゲラゲラ笑う。

 

「小百合ちゃん、ゆいちゃんには敵わないね」

 

・・・いやいや、ゆいは私をお姫様だっこしてくれるから❤❤

ゆいと小百合の頭の中はこの姿だった。

 

さて、ゆいは健斗に小百合のLINEを教えるが、今朝ここであったことを掻い摘んで文章にして小百合のIDと一緒に送った。

「小百合、送ったけど良かったの?」

「うん。別にLINE交換したからって、する必要はないんでしょ?」

「まぁ~そうだけど。バレンタイン過ぎたら冷めちゃったの?」

「そうじゃないけど。繋がったら教えるから」

 

何だか冷めた言い方に、ゆいも瞳もわけが分からない。

ドラマの打ち合わせに向かうため、電車で移動中の健斗はゆいからのLINEに一安心する。

この業界では密な繋がりがこれからの仕事に左右するが、こういう情報も交換できる繋がりが必要なことを健斗が買って出てくれたということだろう。

健斗は小百合に送る前にゆいにIDを教えてくれた礼を返し、小百合に挨拶のLINEを送った。

 

ゆいは健斗からのLINEを読み、すぐに先生の所に行った。

小百合も健斗からLINEが入り、少し緊張しながら開けた。

『小百合ちゃん、ID教えてくれてありがとう。本田さんのことだけど、ゆいちゃんはホイホイ付いて行くような人じゃないよ。

だって、俺の誘いも断るくらいなんだから。一度くらい良いじゃんって言っても速攻断るんだもん。

ゆいちゃんに変な虫が付かないか小百合ちゃんが気をつけてあげないと。

何か男絡みで心配なことがあれば俺に相談しろよ!。

これを直接教えたくてIDを聞きました。

でも、時々はここで話でもしような』

 

「そうだったんだ・・・。バレンタインの時もそうだったけど、健斗さんってすっごい良い人じゃん」

小百合はすぐに返事を送り、最後に『よろしくお願いします!』と付け加えた。

この後ゆいの撮影がないので、小百合はすることがない。

掃除や片付けは足が痛いので難しい。

仕方がないので、小百合は先生の所に聞きに行った。

 


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そもそも先生の小百合への勘違いから発覚した『ヤバい』話。

小百合がこっそり調べたことで公になってしまった。

先生は慌ててゆいたちに謝り、一人オロオロする。

ゆいは、撮影時間まで少しの間先生と話をした。

 

「先生。すぐに連絡をせず申し訳ありません。わざわざ東京まで出向いて紹介して頂いたのにって思ったんですが、こんな事情なのでどうしようかと。

まさか小百合が調べるとは思ってなかったので」

「私も、大抵の男性カメラマンの悪行を耳にしてるけど、まさか・・・。後で健斗君に連絡しておくわ。

ゆいさん、小百合ちゃんには見学の話はしなかったの?」

「本田さんにお会いしたことは一切話しませんでした」

「そうだったの。私がイケメンだって言ったから調べたのかしら。ホントに、ゆいさんたちには嫌な思いをさせてしまって。

申し訳ない。私のリサーチ不足だったわ」

 

ゆいはそこまで先生に謝って欲しくない。そうじゃない。

 

「先生!止めてください。私たちは先生があのスタジオに連れてってくださって、有り難いと思ってるんです。貴重な時間を頂いたと思ってます」

「そう言ってくれて嬉しいけど、みんなに会わす顔がない」

「もぉ~!先生!」

 

「トントン・・・失礼します。お約束の方々がいらっしゃいましたけど・・・?どしたの?」

「ううん。あきちゃん、すぐに利恵さんのところに行ってもらって」

「は~い」

「ゆいさん。この話は改めて4人で話しましょう。じゃ、撮影お願い」

「はい。失礼します」

 

先生はゆいが部屋を出るとすぐに健斗のマネージャーに電話を掛けた。

午前中はオフだと言われ、携帯に電話を掛けた。

『もしもし?健斗君?波良です。昨日はお疲れさま。今いいかな?あの話なんだけど』

『あっ、聞きましたか?名前は言えないんですけど、モデル本人から聞いたんです。

本田さん、若いけど情報通でいろんなこと握ってるみたいなんです。

イケメンで知識も豊富で。お金まで持ってたらモデルたちは近寄りたいですよね。

あの人、ずっとゆいちゃん見てたから。誰かが手を付けられる前に知らせておこうと思ったんです』

『ありがとう。健斗君から聞いたことをゆいさんから聞いて。

本当にありがとう。あっ、今どこ?家?』

『今ですか?彼女と一緒です・・・なんて。今寝起きでまだ布団の中です。もうちょっと寝るんでぇ~』

 

先生はもう一度お礼を言って電話を切った。

 

「ふ~。お腹痛い・・・」

 

小百合は痛い足をかばいながら現場の準備中。

手伝ってあげたい瞳も由紀も、小百合が断るので手が出せない。

それを見たゆいはため息を吐くが、やる気でいるのを止めるのもと思い、重たいものだけ手伝って準備を終えた。

 

今日の撮影はインタビュー記事に載せるスナップ写真。

先にインタビューは終わっているので今回は写真だけ。

普通はインタビューしながら、語る姿を撮るものだが、今回はテレビ雑誌のように別撮り。

ゆいにとっては有り難い。すぐ終わるから。

あまり見掛けない女性タレントで、一応挨拶はするが、全然会話がない。

ゆいも今はそれどころではないので、小百合にレフ版の指示をして先方の要望通りに撮影をする。

衣装もこの一枚だけなので、撮影時間は1時間半で終わってしまった。

 

「チェックが済みましたので、これで終了です。お疲れ様でした。

今日中に全てを確認しましてファイルを送らせていただきます」

 

小百合は、『もっと声を出して~とか、雑談でもしながら~』とか思ってたので、どうしたのかと。

「ゆい?今日は静かだったね。やっぱり気にしてた?」

「うん。小百合の足。どう?踏ん張ると余計に痛めるから気をつけて」

「大丈夫♪折れてるわけじゃないから。ねぇ?健斗さんにLINE教えるって、あれ。

ゆいが私に教えてくれるの?それとも私のIDを健斗さんに教えるの?」

 

そんなこと頭の中からすっかりどこかに飛んで行った。

「忘れてた。小百合に教えるから・・・やっぱりダメ!私が健斗さんに教える」

「うん」

「ねぇ?健斗さんとLINEが出来るんだよ。嬉しくないの?何か冷めてるけど」

「そんなことないよ。嬉しいよ。嬉しいけど」

小百合は健斗とLINEが出来るようになったらどうしても言いたいことがあった。

 

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