気持ちの整理をつけたい時、心が揺れている時、そんな時、私はよく一人旅をしてきた。

本当は、二人で行けたらとこっそり思っていた旅は、いつもの一人旅となってしまった。


そこは、とてもひなびた温泉で、でも源泉掛け流しの湯の宿だけあり、硫黄たっぷり、お湯たっぷり。

この時期にしても泊まり客は少ないのか、廊下でもフロントでもほとんど泊まり客に会わないくらい静かなところ。

食事は個室で取れるのが良かったんだけど、余計人に会わない

少し遅い時間に大浴場に行ってみた。

もちろん、着替えるところにも、お風呂にも誰もいない。

大浴場には3種類のお風呂があり、順番に入っていったら、のぼせてきたので、外の露天風呂に。

流石に外はめっちゃ寒い。

明かりが少なく、足元に気を付けながらゆっくりお湯に浸かる。

お湯から下は真っ暗で自分の体は見えない。ちょっと不気味だなーとおもいつつ、、、やっぱり温泉はいいなあ~。

と、上を見ると、空いっぱいの星。

すごい。こんな沢山の星を見たのはいつぶりだろうか?

誰も居ないので、ちょっと歌ってみた。

歌い始めると、何だか楽しくなって来て、不気味さも消えていった。

「星に願いを」「星空の下のディスタンス」「月が出た出た~月がー出た~」あれ?星じゃないじゃんと一人ツッコミ一人ボケしながら、歌詞は知っている所をかいつまんで、結構めちゃ我流に。。。。

そして次の曲を歌いながら、
私は一人泣いた。


上を向いて歩う
涙がこぼれないように
思い出す 春の日
一人ぽっちの夜

上を向いて歩こう
にじんだ星をかぞえて
思い出す 夏の日
一人ぽっちの夜
幸せは 雲の上に
幸せは 空の上に
上を向いて歩こう
涙がこぼれないように
泣きながら 歩く
一人ぽっちの夜

思い出す 秋の日
一人ぽっちの夜
悲しみは星のかげに
悲しみは月のかげに
上を向いて歩こう
涙がこぼれないように
泣きながら 歩く
一人ぽっちの夜
一人ぽっちの夜

作詞:永六輔 作曲:中村八大 
歌:坂本九