今回は、鶴岡雅義と東京ロマンチカのアルバム「恋はまぼろし」をご紹介したいと思います。
表題曲は、いまだカルトな人気を誇る藤本卓也の提供曲です。
その他の楽曲はオリジナル4曲を除いて、当時の人気カバー曲です。
この作品では、三條正人がソロ活動の為、参加していません。
作曲に関しても、それまでは鶴岡雅義が自身で作品を書いていた印象があります。
故浜名弘さんは、リーダー鶴岡雅義がテレビで語った通り、「顔で選びました」という風に(東京ロマンチカ加入前は甘いマスクで青春歌謡を歌っていたとのこと)、三條さんの陰に隠れていたという印象ですが、この「恋はまぼろし」で新境地を開拓したと思います。正直ボーカルとしては、三條さんに独特な歌のうまさ、特徴がありましたが、年を重ねていく毎に、浜名ヒロシがその距離を詰めた印象があります(浜名さんファンの方すいません)。
NHKーBSの番組に出演した際に、浜名弘ボーカル作品の「ああ北海道には雪が降る」を歌唱の際には、兄貴格の三條正人がいかにも浜名さんを可愛がってるという、曲の紹介ぶりで微笑ましい場面でした。
個人的には、ロスプリモス・ドラマーの徳永淳氏に連れられて行ったショーで、ロスプリモス森さんの急病時に、代打を務められた三條正人さんの楽屋でカップラーメンを作ったことがあります(徳永氏の師匠だった)。また浜名さんは歌謡コンサートの際に、ロビーの椅子で静かに隣に座られたのを覚えています。話は出来ませんでしたが(自慢話ですいません)。
そのお二人が今はいません。
鶴岡雅義さんが、まだトリオカバジェロスの頃?歌声喫茶に出演していた、山下洋治とムーディースターズに在籍していた三條正人さんを引き抜いて(同時に奥山公章さんらも)以来、栄光の時代を築いた鶴岡雅義と東京ロマンチカ。
十分といえるほど私たちを楽しませてくださいました(まだ活動中ですし、私は世代が違いますが)。
カルト作
恋はまぼろし
(1) ああ! しらけてくるから
もう なにも言わないでね
ああ!とてもつらいけど
粋な お別れをしましょう
*だめだめもうだめ その手はもうだめ
ああ!こんな時に やさしくしないで
こころをみださないで
(2) ああ! あなたひとすじに
この 愛を捧げてきた
ああ! 泣いて済むならば
すぐに泣いてみせるけど
いやいやもういや 恋などもういや
ああ!追えば逃げる 男の心は
夜明けのまぼろしよ
*くりかえし
(藤本卓也作詞作曲と思いきや、ピッタリの歌詞は高村貴士という方)