又 入院! | 夫が肺癌、そして膵臓癌になりました。

夫が肺癌、そして膵臓癌になりました。

夫がまさかの肺癌告知。そしてその4か月後には膵臓癌が発覚。
だけど絶対に治す!病気なんかに負けてたまるか!

最近の夫はあまり食欲もなく、テレビを観ながらテーブルに伏せていることが多くなりました。

それでも体調の良いときは二階で電子ピアノを弾いて作曲をしています。

ここ最近便秘ぎみでお腹が張って辛いらしいショボーン

トイレに長い時間こもり家に帰ってきている長女がトイレを我慢してこちらも便秘が続いている。

もう少しで病院受診日なので本人も我慢していたみたいですが、胃の調子も悪く市販の胃薬でしのいでいたみたいですがとにかくお腹が苦しいみたいで私が飲んでいる便秘薬を飲んでしまいました。

始めは少しの量から、それでも出ないので倍の量を飲んだようですガーン

今度は下剤が効きすぎてすごーい下痢にショボーン

翌日、まだ寝ていた私に長女がパパの様子がおかしいと起こされ、すぐに夫の様子を見に起きてきたら顔が真っ青で呼吸も苦しいと言います。

病院に連れて行こうとしましたが、少し薬を飲んで様子を見るからと行こうとしません。

昨夜の下痢が何度も続きもしかしたら脱水かも…

お茶しか飲んでおらず食欲もなく夕べはほとんど寝ていなかったようです。

下痢がひどくコーヒーがそのまま出てくるんだよと言っていましたが、その時になぜ気づかなかったのか!

後から自分を責め後悔しています。

水分だけでもとポカリと温かいココアを飲み、少し薬が効いてきたのか眠いから寝るよとそのまま起こしに行く夕方までぐっすり眠っていました。

朝から何も食べていないし、軽くおじやだけでもと起こしに行くと、たくさん眠れたせいか、少し食べてみると起きてきました。

一口おじやを口にしましたが、やはり食べられないのか暫くして、救急車を呼んでほしいと言います。

これからご飯を食べようとしていた私と長女が夫の様子を見ると顔色が真っ青です。

ギリギリまで我慢していたのでしょう!

そんな辛い状態なのに私がご飯を食べてからでいいと言います。

ご飯どころではありません。

すぐに救急車を呼び来てくれるまでに大急ぎで入院に備えて簡単な着替えとタオル、ティッシュなど袋に詰め、夫のバックに携帯と保険証、お財布を入れ、入院の袋はそのままでとりあえずバックだけ持って来てくれた救急車に乗りました。

夫の顔色は真っ青でもう立ち上がる力もありませんでした。

救急隊員の方々が担架で運んでくれました。

救急車に乗ってから病院に連絡して受け入れを要請してから、血圧、酸素などの値を計り、血圧はいつも低いのですが、酸素が計れません。

救急隊員の方から奥さん手を握っていてあげて下さいと言われ、握った夫の手はとても冷たく、すぐに酸素吸入をしていただきました。

冷たい夫の手を擦りながらこんなになるまで我慢していたなんてガーン

どれだけ擦っても数字が出て来ません。

このまま終わってしまうのかと、ものすごく不安になり、泣きたい気持ちをこらえながら手を擦り続けるとやっと数字をひろう事が出来ました。

68…72…78…酸素吸入で少しづつ数字が上がって来ました。

病院につく頃やっと93になりひと安心です。

病院に着いたのは夜の7時頃です。

私は廊下のベンチで待たされ夫はいろいろな検査をしました。

胸のCTを撮り、肺の検査、その後先生に呼ばれ処置室に入ると夫は酸素を吸ったまま意識が戻っていました。

先生から昨日からの夫の体調や食事の事などを聞かれ、その時に下剤で何度も下痢をしたことや、冷や汗をかいて歩けなくなったことや、最後にコーヒーがそのまま出て来たことなど話す内に、先生がコーヒー?

コーヒーがそのまま出て来たことなどないです。
それは血便でどこかで出血を起こしています。

血液検査で先月にはなかった酷い貧血になっています。

今も出血が続いているかも知れないのでもう一度お腹のCTを撮りましょうと、それでも出血の場所が確認出来なかったら胃カメラで検査しましょうと、結果が出るまで又廊下で待つことになりました。

夫がどれだけ辛かったのか、我慢をしていたんたなと思うと、どうして朝の様子で病院に連れて来なかったのか、後悔ばかりです。

どうしても最悪の事しか考えられず、そんな自分を心の中で叱りながら、絶対に大丈夫!

今まで何度も奇跡を起こし、先月もダメかも知れないと言われた肺炎を治し家に帰る事が出来た!

今回も絶対に大丈夫!
必ずもう一度元気になって家に帰れる。

そう信じる事にしました。

結局CTでは出血している場所がわからず胃カメラの検査をすることになりました。

酸素を吸って少し呼吸が楽になった夫が私の事を心配して家内は持病があるんです。

早く家に返してあげたいのでもう検査はいいですと先生に言っていましたが、緊急なんですよ。

早く出血を止めないと取り返しがつかないことになります。

奥さんは大変でも帰ってもらっては困ります!

検査の結果がでるまではいてくださいと、処置室を離れ胃カメラの検査をするために寒い廊下で待たされました。

胃カメラは辛いです。

本当は安定剤を使ってほしいとお願いしましたが、今の状態では難しいと言われ、私も以前胃カメラを苦しくて涙を流しながら受けたか事を思いだし、どうか早く終わりますようにと祈りながら待っていました。

私が待っている場所だけ電気をつけてくれましたが、夜の検査室は他は真っ暗で不安になります。

暫くして検査室から出てきた夫に辛かっでしょう?

声を掛けたらぐったりと頭をこくんと動かしましたが、すぐに話すことは出来ませんでした。

又エレベーターで救急の処置室に移動して結果が出るまで側にいてもいいですよと言われ、ずっと夫の手を握っていました。

自分が一番辛いのに体は大丈夫か?
と私の事を心配してくれます。

俺はもうどうなってもいいんだから早く家に帰って休めと言います。

肺炎が治り家にいても、赤ちゃんの事でとても神経質になっている長女が赤ちゃんをさわる前には手を洗えとか、咳が出るならマスクをしろとか、鼻をかんだら石鹸で手を洗えとか、いちいちうるさい事を言います。

私も同じような感じで子育てをしてきたので体調の悪い夫には、とてもいごごちが悪く、辛かったのでしょう!

時々大声で怒鳴ることもありました。

最近はイライラしている夫ばかり見てきたので、こんなやさしい事を言われるとかえって不安になります。

亡くなった私の母が人は最後を迎える時にはすごくやさしくなると良く言っていたことを思い出しました。

あれほど怒ってばかりいた長女のことも、心配して何かあったときには逃げ場を作ってあげないといけないから、今回の事を自分のせいにしてもしもの事があった時に長女が自分を責めたりすると可愛そうだから、何も言うなよと言います。

大丈夫だからもうタクシーを呼んで帰るようにいいますが先生は緊急性があるからいてくださいと言うし、もちろん私も心配で帰ることは出来ません。

検査の結果が出て、私が説明を受けました。
映像を見ながら説明していただきましたが、胃の中で大きな潰瘍が出来ておりそこから大量に出血したのでしょう!

今は出血も止まっているので止血の処置はしませんでした。

そのために酷い貧血を起こし、めまいで歩けなくなっているので、これから主治医の先生が治療をどうするか決めていくので今夜は奥さんはもう帰ってもいいですよと言われました。

でも入院の荷物もないし、もう日付も変わる時間になっていました。

こんな時間なので病室には入れないから今夜は病棟の処置室で明日までいてくださいと言われ、心配していた長女に連絡すると、心配して二女が来て待っていてくれたそうです、

入院の荷物も必要だし、とても寒がっている夫の為に毛布もほしいし、二女の旦那様がいつでも行くつもりで待っていてくれたそうです。

遅い時間でしたが病院まで来てもらい二女は夫の顔を見てから家まで送ってもらいました。

これから貧血の治療と潰瘍を治す治療をすると思います。

大丈夫!
今回もきっと夫は奇跡を起こし元気になって必ず家に帰ってきます。

元気になって三月十日の二女の結婚式に出なくちゃ照れ