セリーグは全日程が終了し、今年の個人タイトルもまとまった。
まずは打撃部門。
オースティンが来日初の規定打席クリアとなり、打率・長打率のタイトルを獲得、本塁打と打点は村上が獲ったが、対抗の岡本もしっかり2位につけとるのは流石。
三振も多いものの四球も村上がダントツ、岡本は塁打で細川や牧を抜いとる。
阪神の選手で見ると、近本が盗塁、中野が犠打でタイトルを獲った。
また、死球数が森下・前川が1位と2位になったのは個人的にはそれだけ警戒されたという証でもあるのかなと思うが、ちと当て過ぎやろとも感じる。
併殺では大山2位、三振でも佐藤輝が3位と、本来入ってほしい打点や本塁打や出塁率といったところに名前がないのは寂しい。
得点でも近本が3位やし、出塁しても点に結びつくことが少なかったというところもあるやろな。
投手部門は以下の通り。
才木が完投・完封を戸郷とタイトルを分け合う形となったが、これは立派。
勝利数と勝率も2位、奪三振も3位と、本人はどう思っとるのか知らんが、素晴らしい成績を残せたんやないかな。
また、なんと言っても桐敷の登板数には頭が下がるわ。
ホールドポイントも松山と一緒やし、今季のフル回転ぶりには感謝しかない。
ストッパー2人制やったからタイトルには届かなかったが、岩崎とゲラとを37セーブとなるので、それも3位にランクインできる安定の良さを表しとる。
反面、期待されてた村上は11敗と、本人のせいだけやないか、1人背負い込んだ格好となった。
こうやって見てみると、阪神の野手ではタイトルを獲れないまでも、上位にくい込んだ選手が圧倒的に少な過ぎた。
近本だけが孤軍奮闘したと言っても過言やない。
最多安打を目指すとか抜かした中野など127安打しか打ててないし、3年連続20本塁打の佐藤輝も4年連続は達成できてない。
打点で言えば森下の73がチーム最高、出塁率も上位には入れなかった。
言葉は悪いが、それだけ攻撃に無駄しかなかったシーズンやったとワイは思う。
ほぼ投手力だけで勝ててただけやしね。
ある意味、こんな内容でよく2位になれたなと感心しかできんし、それだけ采配で勝てた試合も少なくなかったんやろなとも思えた。
その原因は選手毎に色々とあるんやろうけど、根底には昨年のリーグ優勝・日本一という結果・経験が各選手の取り組みや考えを甘いものにさせたように思えてならない。
それが良いかどうかは別として、オフにあまり取り組まなかったか、良くなくてもどうにかなると考えて、そのままペナント本戦になっても状態が上げられずに、ズルズルと行ってしまった感じなんやろう。
これがCSにも響くとは思ってへんが、来年以降をどうすれば良かったのかを、目標としていたことと照らし合わせて自身を見直してくれたらと思う。


