「一気にな、いい形になったよな」 | 読む人の従容たる日常

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甲子園開場100周年記念試合という、ホーム球場としている阪神にとっては負けられなかった試合に勝利した。

球団も、首脳陣も、選手達も、裏方さんも、関係者も、そして訪れた47000人超のファンにとっても、皆が良かったと思えた試合になったんやないかな。


特に後半戦は近本が出て、中野が送るという攻撃のパターンができとるのが大きい。

中野が本調子かと言えば決してそうではない中で、本来繋げていきたいところを敢えて1アウトを犠牲にしてもランナーを先に進める策を徹底してとっとることが、中軸の得点機会を演出しとる。

そして、森下が良くなってきとるのも攻撃の流れが良くなった要因やろね。

ホンマに一時期は何がしたいのかわからんアッパースイングやったけど、レベルに戻したらストレートにも振り負けなくなったし、凡打の内容も悪くなくなってきた。

少し回り道したけど、これで大丈夫になってくるやろう。

もう1人、前川の存在も大きい。

ノイジーのバッティングが良くならなかったという理由もあったろうけど、ここまでしっかりレギュラー同等の活躍をしてくれるとはと嬉しく思う。

そこには新鋭野口との競争というのも関係しとるやろう。

彼もまた長打と強肩が魅力の外野手やし、虎視眈々と狙っとるのが見てとれる。

昨年の木浪・小幡の争いのような相乗効果が現れてるのはチームにとっても良いし、何より本人の成長にも繋がっていくと思う。


投げてはビーズリーが好投してくれた。

昨年よりもストレートが増したし、変化球もキレがある。

6イニングを任せられるスタミナもついてきた。

あのスライダーやフォークも梅野やから捕れると思うけど、捕ってもらえるという安心感があるからこそ投げられるという側面もあって、ええ投球を続けられとるんやろう。

悪いこと言わんから、来季以降の契約を直ぐに結ぶべきやね。


けど、巨人からしてもそない痛い3連敗になった訳やない。

試合が序盤から点差が開いた展開やったというのもあるけど、勝ちパのリリーフ陣を温存して、三下ばかりでしのいだのはペナントの先々を考えても良かったやろう。

3連敗するとは想定しとらんかったろうけど、今日からドームでの連戦を考えて、被害を最小限にしたバカボンも策略家やなとは感じた。


一つ一つ勝っていくことが大切やとドンデンが言う通り、ゲーム差が縮まろうと離されようと、自分達の立ち位置を守るために貯金を作ることが大事。

その積み重ねが結果的に順位にも反映され、気付けば首位におったなんてことになるもんやしね。

先々を考えるのは首脳陣がやればええこと。

選手達は目の前の一戦でやれるパフォーマンスを出すことだけ考えてプレーしていってほしいね。