映画「MERCY」感想 | 感想亭備忘録

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近未来、重大犯罪の抑止と裁判の迅速化のため「裁判官」「検察官」そして「処刑人」を兼務するAIが導入されます。容疑者は裁判においてAI相手に90分の間に有罪率を一定程度下げることができなければ即、処刑されてしまいます。

ただし、AIはあらゆる証拠、監視カメラ映像、通信、通話、位置情報などオンラインで入手できるあらゆる情報を容疑者の求めに応じて提供します。

刑事である主人公はある日、身に覚えのない妻殺しの容疑で、いきなりこの裁判にかけられます。圧倒的に不利な状況の中、各種情報を駆使して90分以内に容疑を晴らすことができるのか!?

 

って、これは無理ゲーでしょう。弁護士どころか相談する相手もなしでこの状況に放り込まれたら、一般人はなすすべなく処刑されてしまう気がするんですが………。

この絶体絶命のピンチをどう切り抜けるのか。事件の真相は何なのか。冒頭からかなり引き込まれます。

 

映画のつくり的には「SEARCH」シリーズによく似ています(SEARCHの方は現代なのでより生々しいですが)。ほぼオンラインの情報を追うことで事件の真相を暴いていく手法は密室会話劇のようでありながら、外への広がりも同時に持つという、面白い状況を作り出していて興味深いです。

終盤アクション的な見せ場もちょこっと用意してたり、小さなどんでん返しがあったりとサービス精神旺盛で楽しめます。瞬時に情報にアクセスできるこのシチュエーションであれば無駄に捜査シーンに尺を割くことなく情報量を詰め込めるので、もっと壮大にどんでん返しを仕掛けることもできるかも知れません。

今後も同じようなテーマの作品が生まれる気がしますね。PC,スマホ、オンラインが日常になっている現代人にSERCHもこの作品もぶっ刺さると思います。