「この世界の片隅に」最終回感想 | 感想亭備忘録

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まずは松本穂香さん。

このドラマが代表作です、と胸を張って言える出来だったと思います。最初は状況に流されるだけのちょっとぼんやりした女の子が、様々な経験を通して最後には「私が呉を選んだんです。私は呉の北條すずです。」と言える芯の強い、そして優しい女性に成長する姿を見事に演じきりました。特に右手と姪の晴美を失った後の変化には目を瞠る物がありました。

ただただ強い女性というのではなく、愛らしさやちょっと抜けたところを残しながら、意志の強さを感じさせる演技は見事でした。

 

そして松本穂香さん以外のキャストの皆さんも素晴らしいお芝居でした。あの酷い状況に耐えながら懸命に生き、それでも日常の笑顔を忘れない姿は愛さずにはいられない健気さがありました。全員幸せになってほしいと願わずにはいられませんでした。

彼らの姿から今まで想像もつかなかった「戦時下という日常」を感じることができたと思います。

 

ただ一点。

現代パート。

あれは不必要でした。

不愉快になるぐらい不必要でした。

あんなものに時間を割くぐらいなら、すずの妹はどうなったのか、すずの母親の消息はどうなのか、幸子夫婦に子供はできたのか、径子と息子はどうなったのか、近所のハルさんの病状はどうなったのか、知りたいこと見せてほしいことは山程ありました。

カープ女子ってあれなんですかね。

完全版として現代パートを全部カットしたバージョンを作って欲しいぐらいです。あんな物を見せるために尺を使って現代を描いていたのかと思うと正気を疑いたくなります。

 

現代パートには心底失望しましたが、それ以外の部分で言えば充分上質なドラマだったと思います。原作や映画を意識しすぎて「違うことやらなきゃ」というプレッシャーがあったのかなあ。残念です。

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