「未解決の女 警視庁文書捜査官」第1回感想 | 感想亭備忘録

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波留さんの熱血直情径行型刑事、意外にハマってましたね。クールで知的な役が多い彼女ですが、やる気と情熱で体当り!頭脳よりも筋肉!という主人公をいきいきと演じていました。

 

鈴木京香さん演じる鳴海の声をイヤホンで聞きながら容疑者を尋問する演出は、時々思わず口をついて出てしまう矢代(波留)のつぶやきもあってとても面白いと思います。なので今回最後の尋問で鳴海自身が尋問を始めちゃったのはちょっともったいなかったと思います。最後までイヤホンで行ってほしかったですね。

劇中でこのイヤホンを使ってのやり取りを「名探偵コナン」になぞらえていましたが、個人的には「ボーン・コレクター」のリンカーン・ライムとアメリア・サックスを思い出しました。動けない天才とその手足となる捜査官という組み合わせですね。まあ、鳴海は「動けない」わけではありませんが。

 

惜しむらくは「文書捜査官」と言う割には今回の事件では正直筆跡占いレベルだったように思います。もっと文の言い回しや筆跡から推理をしたり証拠を見つけ出したりしてくれないと看板倒れになりそうです。

 

そしてもう一つ、今回の犯人が滔々と自慢気に語った「俺が作った完全犯罪」ですが、推理小説の世界ではどちらかというと手垢のついた使い古されたトリックだったのが残念です。今回は犯人をかばうために被害者自身が密室を作りましたが、バリエーションとしては、致命傷を受けながらまだ息のある被害者が、犯人が戻ってきてとどめを刺されないように鍵をしめて密室状態にしてしまった後に絶命する、といったものもありますね。

で、何がいいたいかというと、あのトリックを完全犯罪と自慢気に話すレベルでは推理小説かとしてはかなり残念な部類なんじゃないかと思えてしまうのです。

 

ついでにもう一つ、犯人の心が折れたきっかけが分かりづらかったです。

母親が自分をかばって密室を作ったことは事件当時から自覚していたようですし、であれば母親が自分を大事に思っていたことは知っていたはずです。

なのに彼の自立のためにわざと冷たい態度を取っていたことを知って心が折れる、というのはちょっとピンときません。小説家としての才能を認めてくれていたことを知って後悔して自供したというのもなんか違う気がします。

 

ということで次回はもっと鳴海と矢代の関係をメインに持ってきてほしいということと、もっと文書捜査で謎解きのカタルシスを味あわせてほしいということ、それともうちょっと頑張ってトリックを考えてもらえたら嬉しいなあ。なんて考えながら次回楽しみにしています。

 

 

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